娘夫婦と孫たちがケーキを持って訪ねてきてくれました。昨日、私たちは55年目の結婚記念日を迎えており、お陰で賑やかに祝うことができました。何よりも妻に感謝。
●最終本会議での討論・つづき
さて、最終本会議での討論では、大阪維新の会がもう一つ提案した「議員報酬の20%減額」について、「消極的に賛成する」と述べました。私はかねがね、実質、府内自治体議会の最高額となった堺市の議員報酬を見直すべきだと主張してきました。
ご記憶の方もおありでしょうが、堺市議会は一昨年の5月議会で、新型コロナへの対応として、議員報酬を「6カ月間15%削減」することを全会一致で議決。同年11月に、大阪維新の会から当該措置をさらに「半年延長」するというの提案があって、私は賛成しましたが他会派の同意が得られず、延長案は否決されました。
●明確さと説得性に欠ける維新提案
その折に私は、「なぜ15%カットか」、「なぜ半年延長なのか」、維新の会の提案は説得性が欠けると指摘しました。さらに、維新議員が他会派議員に対して「賛成しないなら、市議・府議を挙げて批判宣伝をする」と、まるで脅迫的な言辞をしたと聞き、「否決されても構わない」との対応は如何なものかとも表明。また、市長が「一般財源10%カット」の新年度予算編成方針を示したことを受けて、ならば「議員報酬10%減額も実現しよう」と全議員に呼びかけました。
昨年2月定例会で大阪維新の会が「10%減額」の案を提示。私も加わって提案したのですが、公明党、自民党、堺創志会から「5%減額」が提案され、こちらの案が可決されました。
今回の維新提案は「20%」の減額です。これまでの経緯を振り返って、「15%」「10%」「20%」と減額率が変遷しており、その根拠に対する説得性がいっそう希薄になっています。
●実現できてこその「身を切る改革」
また、大阪維新の会議員は、提案理由説明の際に「身を切る改革」だと強調しました。しかし、それは「実現」してこそ胸を張れるスローガンです。なのに、維新の会堺市議団は、私が2016年に「出張旅費を実費支給にし、税金を使っての宴会はやめよう」と提案したのに耳を貸しませんでした。その上、2019年に永藤市長が旅費制度を改革する条例改正を提案した際に、その議案を継続審査にして、実現を3か月遅らせました。「いったい、なぜでしょうか」と指摘。
さらに、議員報酬や旅費などの不合理支給に関して、私が受取拒否した総額が約1362万円になることを披露。議員を辞めた折、供託されていた全額と供託利子を堺市に寄付したことや、その事実を報じる新聞記事をスクリーンに写して示しました。そして、「身を切る改革であれ、そうでない改革であれ、実際に市民の利益となるように実現できてこそ、それを誇れるものだ」と主張。「大阪維新の会の皆さんが、今後とも実現への努力をされるようお願いする」と述べて討論を結びました。
以上のほか、お出かけ応援制度をめぐる再提案には反対。阿坂墓地に関する2議案には賛成し、「課題解決に尽力した関係職員の熱意に敬意を表する」と付け加えました。
なお、今日大阪府が発表した新型コロナウイルス新規感染者は3493人、亡くなられた方6人。堺市の新規感染者は324人(前週日曜の109%)で、亡くなられた方は1人(60代)でした。
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