10月7日(金)   よく晴れて、さわやかな日。 少し風もある気持ちのいい一日でした。

今朝は、南海・白鷺駅前で議会報告。やはり「議員活動報告」はよく受け取っていただき、前回よりも14%増です。終了後すぐに登庁。まず、法制部と市民生活部からの報告を受け、10時から開かれた「行政評価等調査特別委員会」に出席。午後からは、副市長、住宅部、財政部などと協議しました。

●リヒテルズ直子さんの本
ところで、会議やヒアリングの合間に、リヒテルズ直子さんの最近の著作「祖国よ、安心と幸せの国となれ」を読み始めました。著者はオランダ在住の教育・社会研究家で、これまでもオランダの教育事情などを紹介する本を何冊も上梓されています。今回は、東日本大震災と福島第一原発事故という、日本が直面している危難を憂い、ご自身が暮らしの中から見つめてきた「オランダ型成熟・市民社会」を「日本復興のビジョンに…」という提案をされています。

●「まえがき」から、印象に残った一節・・・
▼オランダでも、1970年代初頭、原発推進計画が時の政府によって立てられました。しかし、計画発表後間もなく、原発に反対する市民運動が始まり、計画は見事に阻止されました。
▼市民ら、特に若者たちは、カネとモノに溢れた物質文化そのものに対する疑問、人々の生き方・人間が生きる環境のあり方そのものを問い、生きやすい社会づくりを求めて市民運動を広げていきました。
▼モノよりもココロの豊かさ、カネの力や利権によってではなく、人間の声によって政治を動かすしくみを整えてきたオランダは、結果として、現在、人々の生活への満足度が極めて高く、経済効率は世界一、子どもの幸福度が先進国中最高に位置する国へと発展しています。
▼大災害とエリートらのリーダーシップの不足によって、ついに行き詰まってしまった日本。私たちは今、ここで一旦立ち止まって、民主国家の原点に立ち返り、この国のしくみにどんな欠陥があるのか、それはなぜ生まれてきたのかをしっかり見つめるべき時に来ているのではないでしょうか。災害後、すでにたくさんの希望ある草の根の動きが元気に芽吹き始めています。これを原動力に、復興日本に向けて活かせるしくみを、今、総力を挙げて早急に作ることが必要だと思います。
▼復興日本に向けてダイナミックに一歩を踏み出すために、市民社会のフロントランナーであるオランダの経験は、きっと多くの示唆を与えてくれるものと信じています。

■出版社=鰍ルんの木:TEL03-3291-3011 メールinfo@honnoki.co.jp ■定価1,470円(税込)