11月14日(月)   韓国旅行4日目午後=上党山城に登り→鳥致院駅からソウルへ

市役所訪問を終え、息子と合流して、清州市東方にある上党山城(サンダンサンソン) に登りました。周囲4.2qの巨大な石積みの山城で、市街地が一望できます。「登山靴値下げセール」の広告も出ており、城郭の山歩きは敬遠。名物の豆腐海鮮鍋を食べて下山しました。
上党山城からタクシーで高速バスターミナルに向かい、ソウルまでのバス便を予定していたのですが、ソウルのバスターミナルは不便なところにあります。タクシーの運転手さんにすすめられ、鳥致院(チョチオン)駅から国鉄を利用。ムグンファ号(急行)でソウル駅に着きました。

●鄭在吉(チョン・チョキル)先生と5年ぶりの再会
ソウルへ急いだのは、一昨日、全北(チュンブク)大学校法科大学の鄭在吉教授から、「ぜひ議論したいことがある」との電話があったからです。ご夫妻で姿を見せてくださった鄭先生と明洞の世宗ホテルで落ち合い、全州中央会館で食事をしながら、大阪のダブル選挙などについて意見を交わしました。地方自治学者の先生は、海外研究で滞日中、私の著書「市政と政治家がこんなに変わる」を読み、我が家を訪ねてきてくださったのです。以来、20年ほど交流が続いています。

11月14日(月)   韓国旅行4日目の午前中=清州市議会をアポイントなしに訪問

清州市を初めて訪問したのは、5年前(2006年11月)でした。その折、市内を案内してくださるなど大変お世話になった経済課国際通商係の鄭榮洙(チョン・ヨンス)さんにお礼を言うため、市役所を訪ねました。受付で用件を伝えると、「鄭榮洙さんは研修中で、この庁舎にいない」とのこと。それでも、来意を察して研修先に電話をつないでくださり、ご本人に気持ちを伝えることはできました。
その後、別棟になっている清州市議会を訪ね、議会事務局で「見学させてほしい」とお願いしました。事前予約もせず、ちょっと気が引けたのですが、担当幹部が仕事の手を休めて、まず本会議場へ。「委員会室も見たい」と申し出ると、企画行政委員会の会議室、書記室(委員会ごとに担当書記を3人配置)、委員長室、委員室を案内していただきました。幸いにも、その委員室で会議中の3人の議員が快く面談に応じてくださり、清州市議会の議員活動の一端を垣間見ることができました。

お目にかかったのは、写真の左から、金明洙(キム・ミョンス)、金成澤(キム・ソンテク)、金榮周(キム・ヨンジュ)の各議員。今日の会議は、近く始まる「行政事務監査」のため、議案書を読みながらの相談とか。清州市の人口は64万人。現在の市議数は26人で、うち女性は5人です。企画行政委員会のほか、財政、環境、福祉の各委員会を設置。議員任期は4年ですが、正副議長の任期は2年と法律で決められています。また、所属委員会は2年交代で、希望すれば引き続いて同一委員会に所属することもできるとのこと。なお、清州市は韓国で最初に情報公開条例を制定した自治体です。そして、私たちが座っている奥の壁には、「清州市議会議員倫理綱領」が額に入れて掲げられていました。

懇談を終え、3議員から「昼食をごちそうしたい」とお誘いを受けましたが、丁重に辞退してお別れしました。右端の写真は、案内してくださった議会事務局の潘東鎮(バン・ドンジン)さん。役職を伺うと、「中間管理職です」との返事がありました。潘基文・国連事務総長の甥にあたられるそうです。また、企画行政委員会の各室は、趙徳衡(チョ・ドクヒョン)さんにご案内いただきました。

※議員倫理綱領を規定している「清州市議会議員倫理綱領及び倫理実践規範等に関する条例」をホームページの「アクション日記」(1038ページ)に掲載しています。ご参照ください。
http://www.gulf.or.jp/~syun-ei/hp_011-korea/nikki_korea08.html