11月30日(水)   今日の最高気温は20℃。しかし、明日はとても寒くなりそうです。

午後5時ごろと予測していた私の大綱質疑が始まったのは、6時20分をまわっていました。遅れた原因は、トップバッターだった維新の会議員の質問中、同じ会派の議長が突然、会議を休憩してしまったからです。しかも、その際、「今の市長の答弁は自分の認識と違う。事実確認のため」との理由を付けたので紛糾しました。
私は、議会運営委員会の開催を求め、「議長の発言としては不適切。議長が議員として発言するなら、会議規則49条に基づいて議員席に戻って発言すべきだった」と指摘。維新の会の会派内で協議の結果、「議長の休憩宣告以外の発言は取り消す」ということで決着しました。また、本会議再開後、議長は会議混乱を謝罪。質疑の再開までに約1時間を費やしました。

●竹山市長が「都構想協議会」への参加に言及
もっとも、休憩後の維新議員への答弁で、竹山市長は「松井知事と電話で話した結果、堺市の分割を前提としないで都構想推進協議会に参加することにした」と表明。その言質をとりたかったのでは…ともとれる議長のもくろみが成功したのかもしれません。市長は昨日、「堺市を分割することに反対。それを前提とするなら協議会への参加は難しい」と記者に語っていました。また、今日の休憩前の答弁もその線に沿っていたのです。議長のイレギュラー発言で休憩した後の市長の変身答弁は、すぐさま、テレビニュースで流れました。

●疑義残る参加表明。「法定協議会」だったら議会同意が必要
最終質問に立った私は、総務局長を指名して「都構想推進協議会は、地方自治法第252条の2に基づく法定協議会」なのかどうかを質しました。答弁は「不明」とのこと。「そのような段階で市長が参加を表明するのは軽率だ」と市長をたしなめたら、「自分は任意協議会だと思っていた」とあいまい答弁。選挙は維新の会の圧勝であっても、有権者が都構想など維新の主張にすべて同意したわけではありません。市長としては、議会の意見を聞くなど、慎重な手順を踏んで判断すべきでした。もし「法定協議会」だった場合、議会の議決がなければ参加することはできません。そして、今の雰囲気だったら、堺市議会は否決する公算が大きいと思います。

●東日本大震災の災害廃棄物の受け入れ処理も議論
被災地のがれき処分について、環境省の要請を受けて大阪府が受け入れを表明した後、処分後の飛灰などに高濃度の放射性セシウムが検出されました。このため、大阪府は検討会議を重ねていますが、結論が出ていません。災害廃棄物の移動手段、処理施設での作業員の安全性の確保、それに海面埋め立てが想定されていないなど、問題が山積。愛知県では、質問状に対する環境省の回答が不十分だとして、知事が再質問を表明しました。信頼できる科学者は、放射能汚染の拡大を防ぐため、現地での処理を支援する方がいい主張しています。