7月31日(日)   万葉岬では、もうツクツクボウシの鳴き声が聞かれました。

明日からの治療に備えて、入院先に戻りました。午後遅く、山部赤人の歌碑などがある万葉岬に足を運び、付近を散策。写真の歌碑は犬養孝博士の書によるもので、万葉集巻十二に収められた作者不詳の歌。「室の浦の湍門の崎なる鳴島の磯越す浪に濡れにけるかも」。解説書によると、「室の浦」は室津藻振鼻から金ヶ崎(万葉岬の突端)にかけての湾入。「鳴島」は金ヶ崎眼下の君島、金ヶ崎と鳴島の間が「湍門」、磯波のしぶきに濡れる舟行旅愁の歌だそうです。歌碑の立つ周辺には、約千本の各種の椿が茂っています。この辺りからは瀬戸内海の島々が眺望されるのですが、地場産業とは言え、採石場となっている家島の姿が景観を損なっています。
なお、相生湾は奥深い入り江で、IHI(旧石川島播磨重工業)の播磨造船所のほか、関電の相生火力発電所(写真右)なども立地しています。