7月8日(金)   近畿、東海、中国、四国は、梅雨明けだそうです。日照りが回復し、暑くなりました。

朝、病室の窓から見える景色は深い霧のなかにあり、梅雨明け宣言が出るとは予想しませんでした。
さて、陽子線治療も5回目になって、治療室での緊張感が相当和らぎました。技師さんと交わすことばも膨らんでいます。今日は、いつも11時ころから準備にかかる私の照射を、来週14日に限って早めることはできないか…と尋ねてみました。その日、市立堺病院での治療があるため、早く出発したかったからです。しかし、「なるべく希望に添いたいが…」とおっしゃる技師さんの話を聞いてから、「私の都合は放念してください」と告げました。実は、この施設で照射を受ける患者の中には、胃を空にするため前夜から絶食してやって来る人もいるとのこと。平常通りの食事ができる私が、わがままを言うべきではありません。
午後は、3日目のトレーニングジム。今日もマシーンを1種増やし、プールでしっかり泳ぎました。水泳はクールダウンに最適なのだそうです。
ところで、「ストレステスト」発言を巡って、菅直人首相が孤立している様子です。確かに、発言の手順がまずく、混乱をきたしています。しかし、原発への対応はもっともっと厳しくあるべきです。照射準備の待ち時間に、小出裕章さんが6月に上梓された「原発のウソ」(扶桑社新書)を読み終えました。これまで国民をだまし続けてきた、「日本の原発は安全」「原発のコストは安い」「原発は二酸化炭素を出さない」…などなど、すべての「神話」と「まやかし」が福島第一原発の事故で完全否定された今、エネルギー政策は根底から見直さなければならないはずです。