12月25日(火)   寒い日が続きます。ホワイトクリスマスも、大雪ならきっと大変でしょう。

11月12日の遍路日記でご紹介した川竹大輔さんの本、「改革派知事の時代」が出版されました。その書き出しは、「改革派と呼ばれた知事たちがいた。岐阜・梶原拓、高知・橋本大二郎、宮城・浅野史郎、三重・北川正恭、岩手・増田寛也、鳥取・片山善博といった知事たちだ」。
著者は、高知市出身で1969年生まれ。朝日新聞記者を経て、三重県の津市議に25歳で当選。橋本高知県知事に乞われ、2000年から特別秘書。その後、安芸市の助役も務めた人です。特別秘書という立場での体験と、各知事が残した記録や4人の元知事へのインタビューなどを通して、副題にある「地方から日本は変わったのか」を検証しています。「分権」「改革」を実践しようとした当時の知事たちの活躍は、堺市議としてそのことを志した私にはまばゆくもありました。
「何かを学びたい」と思い、自治体議員勉強会の仲間たちと、2000年8月に高知県知事公邸を訪ねて橋本知事と懇談。01年には北川三重県知事、02年には浅野宮城県知事を囲む勉強会も開きました。各県での改革と同時に、連携して国との闘いを展開した知事たちの手で地方分権は進みました。しかし、霞ヶ関各省庁の抵抗も大きかったようです。なお、改革派知事たちの退場後、新しく動きだしたのが「減税日本」や「大阪維新の会」で、首長が選挙を主導して議会多数派の形成を図るという手法は、まったく異なっています。
今あらためて、「県民参加型の公約づくり」を掲げた橋本知事、「マニフェスト」を提唱した北川知事、徹底した「情報公開」を進めた浅野知事などの政治的試みを見つめ直しながら、本当の「分権」と「住民参加」、強いて言えば「民主主義のあり方」を考えてみたいと思います。
▼「改革派知事の時代」=南の風社(電話088-834-1488)刊、定価1575円(税込)

今日、午前中は事務所で仕事。昼前に登庁して、ご相談事項などへの対応に当りました。