2月7日(火)   朝のうち降っていた雨が上がった出雲市は、風が強く、気温も下がりました。

午前中、出雲市の「がん情報サロン・ちょっと寄って見ません家」を訪ねました。がん患者の“心のよりどころ”となっている「サロン」が、島根県には25あります。その草分けがここで、同県や出雲市のがん施策に大きな影響を与えています。

写真の左端が、「ちょっと寄って見ません家」を設立した佐藤愛子さん。その右は、島根大学医学部病院内で「ほっとサロン」を開いている今岡登志子さん。3人目は、雲南市の保健所内で「雲南サロン陽だまり」を運営する小林貴美子さんです。私たちの訪問に対応するため、わざわざ集まって待ち構えてくださっていました。

●ボランティアと自主精神に満ちた…パワフルな女性たち
佐藤さんは、放送カメラマンだった夫の均さんが自らの大腸がんとの闘いながら、がん施策の推進を求めて運動してこられた遺志を継いで、サロンを立ち上げました。また、今岡さんと小林さんは、佐藤さんらといっしょに活動しながら、それぞれの持ち場にサロン設立の必要性を感じて実現されたとのこと。お二人は共に、ご自身もがん治療の体験者だそうです。
伺った話によると、どのサロンもまったく財政的支援を受けずに運営し、活動を広げています。女性たちのパワフルな活動に舌を巻きました。
午後からは、出雲市役所で「出雲市がん撲滅対策推進条例」について調査。終了後、市役所ロビーで待ってくださっていた佐藤さんに再びお目にかかり、午前中に聞き足りなかった様々な情報を提供していただきました。その上、市内を案内しながら空港まで送ってくださるなどのお心遣いに、大恐縮です。

▼「ちょっと寄って見ません家」は、出雲ドームの近くにあります。