3月7日(水)   昨日に比べれば少し寒さを感じましたが、それでも気温は13℃です。

堺市民会館は、1965年5月に開館して以来、すでに46年。建物の老朽化も進んでいます。前市長の時代に堺東駅前再開発事業の核とする商業施設ビルへの移転計画が進んでいましたが、竹山市長が白紙化。今年1月30日に第1回の会議を開いた「市民会館整備計画検討懇話会」には、現市民会館敷地での建て替え方向が示されています。また今後、5月までに計5回の懇話会を開催し、整備計画案をまとめる見通しです。
●利用申込のため、毎日(9時〜17時)、10日間も並ぶ…
今日の予算委員会産業環境分科会で議論したのは、会館の古さと同じように前近代的な利用申込制度です。一般利用者の受付は利用日が属する月の11か月前から、また、堺市や会館の指定管理者に認められる優先利用は12か月前としています。受付は「先着順」のため、「この日にぜひ利用したい」と思う市民は、受付開始日の前から並ぶというのが慣例になっていました。「昨年、10日間も交代で並んだのに、希望日のほとんどが優先利用で押さえられていた」との苦情相談を受けて調べてみたら、驚くべき事実が判明しました。
●指定管理者の主催行事のため、自己が定めた「優先利用基準」に違反
それほど苦労したのに希望日に利用できなかった理由は、指定管理者(文化振興財団)が企画する行事(ラブ・サウンズコンサート)の予定日として53日も確保していたからです。しかも、実際の開催日は24日で、半分以上は“空押さえ”といういい加減さ。その上、「12か月前の月末までに利用申込書を提出」という優先利用規定を、自分たちは守っていませんでした。
●「優先利用」のための確保日数の制限と申込方法の改善を要求、実現
他都市例などを調査して改善すべきことを求めたところ、主催事業のために確保する日数を減らし、定例利用者の利用日を避けることなどの改善策を提示。また、受付のために並ぶことも、朝一回、整理券を受け取るだけ…という方法に切り替えました。まだまだ十分のものとは言えませんが、取り急ぎの改善策を確認し、さらなる検討を求めました。