5月10日(木)   爽やかな日が続きます。しかし、今日の会議は気候とは反対でした。

朝6時に泉大津港に着き、いったん帰宅して身支度を調えてから登庁。すでに報道陣が西井勝議員を待ち構えていました。4月11日、判決直前の法廷で「議員辞職を検討している」と答えながら、その後、マスコミの取材には応じていなかったため、各社は同議員が姿を現すのを待っていたのです。

●会派代表者の会議をひらいた理由
10時から、非公開で始まった会派代表者会議(共産党は欠席)では、まず議長がこの会議を開いた理由を説明。説明によると、4月24日(判決確定前日)、正副議長と正副議運委員長が西井議員と面談し、辞職意思などを確認した。西井議員は「辞職勧告決議は重く受け止めているが、支持者と話し合った結果、議員を続けたい」と言い、5月議会に出席意向だった。21日の本会議の際、突然、西井議員が議席に座っているのは違和感がある。そこで、裁判の経過や今後のことを本人から説明してもらう場をもった…とのこと。

●西井議員の説明は、ただただ「議員を続けたい」ということ?
議長の説明後、西井議員が入室。その「説明」は次のような内容でした。「あらためて、今日までの間、皆さんにご迷惑をかけたことをお詫びする。本日も集まっていただき、感謝している。4月11日の判決を厳粛に受け止め、被害者、市民、議会に迷惑をかけたことをお詫びする。私としては議員を続けていきたい。批判があるのは知っているが、議会活動で結果を出し、それに応えたい。市民のため、市政の発展に1年生になったつもりで頑張りたい」

●市民の皆さんに「辞職しない理由」を説明しますか…長谷川の質問
全会一致で辞職勧告を受けながら、なぜ議員を続けることができると考えているのか…。西井議員は何も語りませんでした。実は、今朝パソコンを開くと、ある市民の方から「市政提案箱に投稿し、市議会にも陳情書を送った」とのメールが届いていました。陳情などの内容は、「納税者の一人として、議員辞職しない理由を確認する権利がある。市民に開かれた議会として、公開の場で西井議員に説明(質疑応答を含む)させてほしい」という趣旨です。そこで、私はまず、その文書を読み上げ、西井議員に「市民に説明する気持ちがあるか」と質問。しばらく考えていた西井議員は、「必要があればする」と切り出しながら、「できれば避けたい」と結びました。

●連続する交通事故…そして「辞職勧告決議」の内容は…
懲役10月の判決を「厳粛に受け止め」、辞職勧告は「重く受け止める」と言いつつ、公職は手放したくないというのは、あまりにも身勝手な言いぐさです。私は、西井議員に対して、辞職勧告に「市会議員として、また、社会人として許されるものではなく…」と書かれているとことを認識しているかと質問。そして、京都祇園の事故、亀岡や千葉での通学路事故、関越道でのバス事故、脱法ハーブでのひき逃げなど、交通事故が頻発しているなか、市民は市議会の対応にも厳しい目を向けている…と説きました。

●会議出席者の誰もが、西井議員の辞職再考を促し、市民への説明責任を説く
今日の会議には、正副議長と私のほか、維新の会・西林克敏、公明党・星原卓次、ソレイユ・大毛十一郎、自民党・野里文盛の各議員が出席していました。私の発言には、どなたもが同調してくださったようで、星原議員は「会合を開くと、市民から厳しい声ばかりが聞こえる。同じ議員として自分たちの責任も問われている」と発言。私も、「西井議員の姿を議席に見かけたら、即座に“緊急質問”を申し出る。発言機会が与えられた場合、市民の皆さんの意向を代弁するきつい質問を西井議員にせざるをえない」と、重ねて伝えました。

●議長から、「再度の辞職検討」と「市民への説明意向」を確認
会議の雰囲気を受けて議長は、「もういちど、議員辞職について考えてもらいたい。辞職しない場合、市民に対して説明するかどうかも検討してほしい」と西井議員に要請。このことへの返事を、5月17日に開く議会運営委員会の前日までにするよう促しました。西井議員が、公職者としての自覚をとり戻してくれればいいのですが…。