8月23日(木)   「処暑」ではありますが今日も34℃。夕方、雷鳴と共に待望の降雨が…

午前中、臨海部に建設中の「資源循環型廃棄物処理施設」を視察しました。ガス化溶融炉を導入した新しい清掃工場で、手渡された資料の事業概要には「堺市内で排出される一般廃棄物を安全、安定的、衛生的かつ経済的に処理する施設」とうたわれています。しかし改めて調べてみると、環境問題ルポライターの津川敬さんがガス化溶融炉の問題点を指摘しており、精査が必要かもしれません。
また、この事業をめぐっては、2008年3月に住民監査請求が提起されています。その際の住民の指摘は・・・
「堺市は、臨海における溶融炉の新清掃工場建設・運営を本市で最初のPFI事業で行うことを決め、平成16年末から事業者選定に着手し、最終的に新日鉄エンジニアリング鰍中心とするグループを選定した。そして、平成19年2月13日に仮契約を交わし、同年3月16日に議会の議決を経て本契約となった。しかし、その選定については、公募と言いながら、結果的に上記1グループの応募しかなく、その上、その『提案金額』が堺市の示した『上限額』の99.8%という極めて異常ともいうべき額であり、市民としては到底納得できるものではなく、この公募には根本的な問題があると考える」
監査の結果は、「本件事業契約が不当な契約であるとの請求人の主張には理由がなく、この主張に基づく措置の請求についても理由がないものと判断する」とのことでした。しかし、今日の視察に参加していた議員の中にも、新日鉄系企業への発注経緯への疑問を口にしている人がいました。