最終本会議(19日)の議事運営を協議する議会運営委員会が開かれました。今議会に市長から提案された案件には全会派が賛成するため、簡易採決となります。ただ、市長が最終本会議に提案する泉州水防事務組合議会の議員(知識経験者枠)については、全会一致とならず、選挙が行われることになりました。
議運が終わってから市役所本館の1階ロビーで開催中の「きてみて!本の森」を見学。この催しに協力している「子ども文庫連絡会」のお母さんたちに、「長谷川さんが推薦したい本を選んでください」と依頼され、タイトルが私にピッタリの「はせがわくん きらいや」を選びました。
ご存じの方も多いでしょうが、長谷川集平さんの作品です。1955年に発生した森永ヒ素ミルク中毒事件は、赤ちゃん130人が死亡、1万3千人余りの乳幼児たちに大きな健康被害をもたらしました。著者も被害者のひとりで、「母が事件を知り断腸の思いで母乳にきりかえ現在私は二十才をむかえて健康にありますが、生まれつきのほそいからだと、やはりこのモリナガぬきに今の私は語れません」と後書きに記しています。1976年に刊行されたこの本は、「第3回創作絵本新人賞」を受賞。ヒ素ミルクの被害で体が優れない「はせがわくん」を、周りの子どもたちが受け止める友情を描いており、私の娘や息子も子ども時代に読んでいます。その後、出版社が倒産して絶版となり、今日の会場で私が手に持っているのは2003年の復刻版です。