6月10日(月)   朝からずっと曇っています。しかし、期待した雨は今日も降りません。

大綱質疑本会議の2日目。発言者9人の最後となった私の出番は、午後6時すぎでした。また、議会事務局がパワーポイントのリモコン設定をミスし、発言に合わせて自分でコマ送りすることができないというハプニングもありました。しかも、14分という限られた発言時間。正直なところ少し慌てましたが、なんとかまとめることができたようです。遅くまで傍聴席で聞いて下さっていた市民の方からは、「長谷川さんが発言すると、議場の空気が変わりますね」との感想メールをいただきました。

●まず取り上げた「語録」は当選直後の謙虚な発言
「橋下発言と竹山語録」という通告テーマに基づいて、最初に切り出したのは、前回の市長選挙で初当選を果たした竹山市長が所信表明を行った臨時議会での議論。
当時、自民党市議だった馬場伸幸議員(現・維新衆院議員)が、次のように質しました。
「竹山市長の応援に来た橋下徹知事は、再三再四、街頭演説で、『堺市役所の中には太った馬がいる』と言った。一体、太った馬とは誰のことを指しているのか、市長の見解を伺いたい」
私はまず、「このとき竹山市長はどのように答えたか覚えていますか」と質問しました。市長は「詳細には覚えていない」と答弁したのですが、実際には次のように答えています。
「選挙期間中の発言につきましては失礼に及ぶ分もあると考えており、お詫びしなければならない。一公務員、一市民であった私が想像を絶する政界に踏み込み、懸命に自己の訴えをする中で、勇み足発言があったことはお許しいただきたい」
この折の市長選で橋下攻撃と闘った馬場議員が、その後、橋下氏の傘下に入り、仲間と共に竹山市長を攻撃している“ねじれ”はともかくとして、当選直後の竹山市長は極めて謙虚です。

●「放逐」「駆逐」の言い争いで、ほんとにいいの?
その次に取り上げたのは、先の自民党府連パーティでの竹山発言、「参議院選挙で維新を放逐していく闘いをしなければならない」です。7日の本会議では、維新議員が「こんどの市長選で、竹山市長を駆逐する」と反撃しました。今日私が指摘したのは、「放逐」や「駆逐」を叫び合っていることを市民はどう思うだろうかということです。前議会の発言で紹介した湯浅誠さん(反貧困ネットワーク事務局長)の言葉を示し、「ダイバーシティ」(多様性)こそ現代社会の大切な要素。意見の違いから相手を排斥するようなら、民主主義社会は成り立たないと説きました。

●改革マインドを失ったら、市民は竹山氏を支持しない
そして最後に話題にしたのは、前回選挙で「太った馬」発言をしたときの橋下演説です。「衆院選までののしり合ってた自公民が手をつないでいる。こんな談合、見たことも聞いたことありゃしない。相乗りなんてクソくらえだ!」。私を含めて多くの堺市民は、堺市政が抱ている最大の問題点を突いたその言葉に同感して竹山票を投じたのです。今回、ソレイユ(民主党を含む)から支持表明を受け、自民党パーティで気勢を上げた竹山市長に、「改革マインドを忘れずに選挙に臨まれるか?」と問いました。市長の答弁は、「3年8か月前、市民目線で市政を改革し、総点検すると約束した。その改革マインドを不断の思いで養っている。さらにさらに発展させ、皆さんと共有したい」でしたが、さて…。14分の発言時間は、ここまでです。