6月19日(水)   朝から雨模様で午後に本降り。花を終えかけていたアジサイには名残雨…

午前中に「議員活動報告」の原稿を仕上げ、予定より1日早く印刷所に届けました。そのまま登庁して、昨日の委員会発言に関する情報提供を受け、午後は生活相談に応じました。
ところで、今議会から陳情者の意見陳述が始まっています。健康福祉委員会で陳述された「堺市身体障害者(児)団体連絡協議会」の方の言葉を再確認するため、録音を聞きました。「43歳の息子は重度重複障害。母親の自分は73歳で、1年半前に夫を亡くした。障害者の親は高齢化し、毎日、(体力が逆転した)子と格闘している。親が安心して死ねるような、住みよい堺にしてほしい」。重い発言でした。

●維新提案条例→「継続審査」の背景
さて、昨日の日記に書いたように、健康福祉委員会の隣室で開かれた総務財政委員会では、議員提出議案の審議が行われていました。健康福祉委の閉会後に傍聴したのですが、維新市議団が提案した「公務の政治的中立性を確保するための組織的活動の制限に関する条例」と「堺市職員の政治的行為の制限に関する条例」は、2条例とも「継続審査」とすることが決まりました。「継続審査」の動議を出したのはソレイユ堺の民主党委員です。
動議の趣旨説明を要約すると、@本会議や委員会での質疑での提案会派の答弁は不明確だった。A憲法に保障された政治活動の自由をなど労働基本権との整合が疑われる。Bこの種の条例は職員組織の長たる市長が提案すべきだ。C市長選直前での提案は政治的パフォーマンスと疑う。D直近の市長選後、文言の定義を明確にして再度議論すべきだ。

●多数会派の利害が一致?
上記要約の@〜Cを聞いていると、「だったら条例案を否決」と思えるのに、公明、自民ばかりか維新までが動議に賛成し、可決されました。ちなみに、共産党と田中丈悦委員は反対です。
以下のことは私の勝手な想像に過ぎませんが、ソレイユが動議を出したのは、維新提案に反対することのリアクションを恐れたのでしょうか。また、維新との関係をまだ保っていたい公明にとって「否決」は避けたい道だったでしょう。維新とて、強行突破して「否決」されるより市議会多数会派の「絆」を維持した方が得策と踏んだのかもしれません。ただ、もしかしたら自民党は否決して一気に維新を叩きたい気持ちもあったのでは、と疑っています。自民党委員の動議への賛成意見は論理展開が苦しそうでした。「想像」が間違っていたら…関係者の反論を期待します。