9月13日(金)   今日も、25℃〜32℃。「さわやかな秋」はまだまだ先のことでしょうか。

最終本会議で、常任委員会付託案件に関する討論に立った私の目は、維新市議団の議席を見据えています。宿院にある旧市立堺病院の跡地利用は、堺市政にとって長年の懸案でした。3代の市長が取り組んできた文化観光施設の設置案がまとまり、今議会に関連議案が提出されたのですが、維新の会は反対しました。
しかし過去の議事録を調べてみると、3年前に馬場伸幸議員(現衆院議員)が建設促進を求める発言をしています。その際、馬場議員は「高度な政治的判断が必要。ぜひ竹山市長にがんばっていただきたい」とまで言っているのです。
2年前には、別の維新議員が当該施設での展示に関する提案をしたり、さらに別の維新議員が「25億円程度の施設整備費では少ないからもっと増額すべきだ」と迫りました。

●市長が敵か味方かで政策評価を180℃変え、市民に責任をもてるの?
ところが、今年2月議会から維新の態度が一変。西林克敏議員がいくつかの理由を挙げて文化観光施設に関連する予算に反対しました。この2月議会では竹山市長が再選出馬を表明しており、維新は対決姿勢を鮮明にしたかったのでしょう。反対理由の中には、長年にわったてこの計画を見守ってきた市民グループの提言を無断借用したと思われる部分もあります。
要するに、市長選で対抗馬を出すことになって、現職市長の政策には「反対」ということのようです。一方、維新の市長選公約には、木原市長時代に推進しようとしたLRT計画を復活。しかも、東区や美原区にも敷設するとうたっています。「財源根拠もないのに無責任だ」と、決算委員会で野村友昭議員(自民党)が批判。しかし、維新からは何の反論もありませんでした。

●ハコモノ批判をした市長が取り組むハコモノ行政
4年前、竹山候補は、LRT、堺東駅前ビル、堺病院建て替えなどハコモノの見直しを掲げて当選しました。その竹山市長が、このところハコモノに力をいれていることはやや気掛かりです。また、文化観光施設に関しては、ずっと経過を見つめ、提言してきた市民グループがあります。懇話会や審議会でそんな市民に発言機会をつくったり、懇話会メンバーに加えることなどを再選後に検討してもらいたいと提案し、討論を締めくくりました。