7月6日(日)   午前中は曇りで午後から雨。梅雨前線を台風が刺激しているのでしょうか。

早朝と午前、2回に分けて「議員活動報告」をお届けしました。歩いたのは、新堀、蔵前、船堂、南花田のほんの一部。これら各町の大部分は配布協力者の方にお願いしています。

午後は、サンスクエア堺で開催された講演会「小出裕章さんが語る9条と原発」を聞きに行きました。

●被爆を避けることは基本的人権
第1部では、森松明希子さん(原発賠償関西訴訟の原告団長)が、福島県郡山市から幼児2人とともに避難してきた体験を話しました。「被爆を避けることは人としてもっとも大切な基本的人権です」「原発事故後、避難する権利があるのに国や東電は何の情報も与えず、迎えにも来なかった」「屋内待機命令が30キロ圏で止まったとき恐怖を感じたが、0歳と3歳の子どもを抱えパニックにならないように自制した」「国は『大丈夫だ』『直ちに健康への被害はない』というばかり。でも、子どもを室内に閉じ込める生活は普通ではなく、大阪に避難してきた」「裁判では、人権侵害が3年間続いていることを訴えたい」…。聴衆の胸を打つ言葉が続きます。

●日本は実質的な核保有国
第2部は、一昨日、菅直人さんとの会談に時間を割いていただいた小出裕章さんの講演です。戦後の原子力(核)開発や福島第一原発事故の状況を分かりやすく解説の後、日本が原爆製造の中心技術(ウラン濃縮、原子炉、再処理)を持っていることを指摘。また、1982年には「核兵器の保持は禁じられていない」との政府公式見解が示され、92年に外務省幹部が「プラトニウムの蓄積と、ミサイルに転用できるロケット技術の開発」に言及した事実などを披露して、「平和利用」に隠れながら実質的な核保有国になっている日本の現状を語られました。そして、憲法前文や9条の危機についても。