午前中、ご相談事項に関する情報を得るため、土木部の北部整備事務所に赴き、昼前に登庁。危機管理室の報告や、財政部から8月議会に提案する議案の説明を受けました。その後、市立中学校の体操服指定をめぐって当該校校長や市教委担当課から事情聴取。
ところで、最近、「千曲川のほとりで〜私の学童疎開・上山田ホテル」という絵本に出会いました。日本で最初に東京・世田谷で開校した肢体不自由児のための学校(光明国民学校=現・都立光明特別支援学校)の児童たちの学童疎開に参加した著者(今西美奈子さん)が、その体験を絵本に残したいとして書かれたもの。絵は金山崇さんの作品です。本土空襲に備え、時の政府は大都市の学童疎開を進めました。しかし、その目的は「将来の戦力保持」でした。したがって、「戦力外」とされた障害児はその対象とならずに放置。やむを得ず、校庭に防空壕を掘って学校で共同生活を送りながら、校長先生が疎開先探しに奔走。長野県千曲市の上山田ホテルへの疎開を実現した10日後、世田谷の校舎は空襲で焼け落ちたそうです。「障がい児・者には人権といえるものがなかった時代の戦前、戦中、戦後に子供時代を過ごした者のひとりとして…」と、著者はあとがきに記しています。
なお、この絵本は、発行所「まごころの集い社」のホームページから入手できます。
http://chocos.tv/chikumagawa/cart/
また、NHK・ETV特集「“戦闘配置”されず〜肢体不自由児たちの学童疎開〜」が、当時の状況を詳しく報道しています。8月16日(土)午前0時(金曜深夜)から再放送。
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2014/0809.html