午後1時から始まった議会運営委員会にはテレビカメラ6台が入り、記者席も市民傍聴席も満席でした。異様な雰囲気の中で、北野礼一議員は持参の原稿を読み上げて釈明。「前回議運以後に精査した結果、新たに106枚の領収証(計91万円余)について明確な説明ができないことが判明した。合計が452枚(173万円余)となるので、3年間に交付を受けた政務活動費(以前は政務調査費)の全額(1050万円)を返還する。また、市民の信用を失墜させ、議会に迷惑をかけた責任をとって、議運委員と維新市議団団長を辞任する」とのことです。
●はがゆい議論…問われている堺市議会の対応は「待ったなし!」では?
議運委員からは、領収書の内容や「故意ではないか」との質問などが出ましたが、北野議員は「実務は妻がした。妻任せで管理責任を怠ったが故意ではない」と弁明。そんな様子を議員傍聴席からはがゆい思いで聞いていました。不適正処理の詳細は、議長と議運正副委員長による調査に委ねるとしても、北野議員の今日の説明で、公金である政務活動費と北野家の家計支出をきちんと分けていなかったことが明白になりました。自らの行為に立証責任を持つべき公職者としての資質に欠けているのです。なのに、そのことを指摘して、「議員を辞めるべきではないか」と質す議運委員は誰も居ませんでした。また、北野議員は議運委員の「辞職願」を提出しましたが、定例会会期中ですから許可議決は最終本会議(9月30日)となります。なぜ、「臨時の本会議を開いて、即刻、議運委員を辞めさせる」という提案もなかったのでしょうか。
世間の関心が、兵庫県議会の「野々村騒動」から堺市議会の「北野騒動」が移っている中、私たちは鈍感な対応を許されていません。
話は変わりますが、明日、決算委員会の市民人権分科会で「区政推進費」に関して質問することにしました。発言予定者の顔ぶれからすると、午後3時半以後でおそらく夕方になるでしょう。