午後4時45分、私が臨時委員長(年長委員)になって開会した100条調査委員会は、会議時間の延長を決めて休憩。その間に、正副委員長候補の会派間調整が行われました。開会前には、「共産党委員長・自民党副委員長」という案が出ていたのに、予定の休憩時間を20分も延ばした挙げ句、「公明党委員長・ソレイユ堺副委員長」に変わりました。
私はもともと「議運委員長会派の公明党が委員長となるのが妥当」だと思っていたのですが、公明党があくまで固辞したため、「共産党委員長案」が浮上したのです。ところが、きっと「共産党だけはご免!」と誰かが言い出したのでしょう。それを阻止するため、固辞したはずの公明党委員長へ急展開させ、「指名推選」(全会一致)による選出が企てられたわけです。
100条委の提案者である共産党を排除するような談合は、傍聴席に詰めかけられたたくさんの市民の方々の目にも「不透明だ」と映ったに違いありません。すでに委員長席に着いていた私にこの話が伝わったのも委員会の開会直前でした。私は、公明正大な選挙を行ったほうが市民の理解が得られると判断し、選挙によることを宣言して議事を進行。委員長選挙の得票は「田渕委員(公明)8票、長谷川3票、野里委員(自民)2票」。副委員長選は「小堀委員(ソレイユ)10票、野村委員(自民)3票」でした。その結果、田渕委員長、小堀副委員長が決まりました。