12月26日(土)   気温は11.1℃までしか上がらず、時折の風もありましたが、穏やかな晴。

昨日の日記に書き切れなかったのですが、「第1回100条調査委員会」で正副委員長の選挙が終わった後、私は「議事進行」の発言を求めました。堺市議会に初めて設置され、正式にスタートした議員の政務活動費支出に関する疑惑解明の会議でした。市民の方々の関心も高く、傍聴席は満席です。そこで、私は今後の会議進行あたって、次の提案をしたのです。

@座席配置の変更…通常、委員会の座席は下の写真のように配置されて、立って発言している私の視線の先に委員長席があります。このような配置をする理由は、委員席に向かい合って理事者席(答弁する職員)があって、双方のやりとりを委員長が仕切るためです。しかし、100条委員会は市当局に質問する委員会ではありません。そこで、委員席をV字型に配置し、頂点に委員長席、左右に委員席を設ければ、委員間の協議や議論がしやすくなります。また、証人や参考人を喚問した場合は、V字型の底辺部分に着席してもらうのが合理的です。

A100条委員会の責務についての共通認識…地方自治法によって特別に強い調査権限を付与された100条委員会は、権限行使に伴う制約もあります。全委員がそのことを理解した上で、設置された委員会では何をする責務があるかについての共通認識を持つべきであるから、次回委員会では、各会派もしくは委員がそれぞれ考えを述べ、議論すべきだ。

B100条委員会の運営方針…責務についての共通認識が確認されれば、次々回の会議おいては今後の運営方針を協議し、策定する。

なお、第1回委員会の閉会後、別室で委員協議を行いました。その結果、私が提案した3点について了承。次のことが決まりました。@座席配置にについては、正副委員長が議会事務局とも相談しながら配置案を作成する。A第2回委員会を1月12日(火)午後3時から開会し、各会派・委員の見解に基づき議論する。B第3回委員会を1月22日(金)午前10時から開会し、今後の運営方針を協議する。

●驚いた、いまだに市民参加に逆らう“ガラパゴス議員”
ところで、委員協議の際、わたしはもう一つの提案をしました。堺市議会では、「議事運営に関する要綱」により、委員会(議運を除く)の傍聴者は10人と定めています。先に書いたように、通常の委員会審議では答弁のために多人数の職員席が設けられるため、傍聴席のスペースが10席程度しか確保できないからです。しかし、100条委ではスペースがあります。委員長から議運委員長に「要綱規定の弾力運用」を相談してほしいと発言したのです。
これに対して、大阪維新の会の井関貴史議員が「100条委だけ10人以上の傍聴を認めるのは公平性の原則に反する」と言い出したので、すかさず、「場所があるのに、11人目の傍聴希望者を閉め出すことのほうが公平性を損なう」と反論しました。
私が初当選した36年前の堺市議会は、委員会傍聴の制度がありませんでした。当選直後から「委員会公開」を繰り返して主張したのですが、やっと音声傍聴を実現できたのが確か13年後だったと思います。井関議員による市民の知る権利を軽んじる発言は、まさに30数年以前の議員思考です。驚くべき、“ガラパゴス議員”。これが、「リセット」「ぶっ壊す」を繰り返し、まやかしのように「維新スピリット」と叫びながら“既得権益”にしがみつく維新議員の正体です。