8月21日(金)   8月も下旬。堺市議会では、多くの自治体より早く定例会開催が迫ります。

午前10時から議会運営委員会。25日から始まる「8月定例会」の日程や初日本会議の議事運営などを確認しました。また、大阪維新の会が「職員の政治的行為の制限に関する条例」を、また、自民党が「大阪戦略調整会議の設置に関する条例の一部を改正する条例」を提案することを表明。前者は改選前の議会で継続審査が続き廃案となったもの、後者は行き詰まった大阪戦略調整会議の打開を諮ることを目指すもののようです。

議運は1時間足らずで終わってので、自治体議員政策情報センターの「全国政策研究集会」が開催される姫路市の会場に急ぎました。今日、私が参加したのは次の分科会などです。

●第1分科会(13:30〜15:30)「阪神淡路大震災から20年・災害から市民を守る」
被災地NGO協働センター代表の村井雅清さんが、阪神淡路大震災時に始まった「足湯ボランティア」の体験などから、「言われなくてするが、言われてもしない」というボランティアの本質論を展開。災害支援を通して、ボランティアや市民・住民の自立の確立が必要だと語られました。また、「全国災害ボランティア議員連盟」の活動について、事務局長の細川かをりさん(福井県議)がアピール。

●第2分科会(16:00〜18:00)「政策力が地域の未来を開く」
最初に、龍谷大学政策学部教授の青山公三さん(京都府立大学京都政策研究センター長)が「政策形成」や「政策づくり」の定義、政策形成に向けての検討内容、政策マーケティングの視点、政策の持つ社会的意義などについて講義。政策づくりを考えていく上で何が最も重要かを、参加者に考えさせる話をされました。また、その後の参加者による質問や討論には、元・逗子市長で龍谷大学政策学部教授も務められた富野暉一郎さんがアドバイザーとして加わり、「議員としての政策づくりの力を高めるため、議会事務局職員の首長部局とは異なる雇用形態の模索、政務活動費の活用、大学や研究者との連携などを試みるべし」と発言。刺激的な提起でした。

●講演・対談(18:30〜20:30)「NPOや社会的企業・多様な経済が地域を活性化する」
参加者全員が集まっての基調講演の前に、「戦後70年を迎え地方からできる平和構築」分科会の講師として参加されていた三重県松坂市長の山中光茂さんが挨拶。その後、立教大学コミュニティ福祉学部教授・藤井敦史さんの講演に続いて、藤井さんと上原公子さん(元・東京都国立市長)の対談がありました。