8月5日(水)   「猛暑日」は途切れても、「熱帯夜」は続きます。昨夜もずっと27℃台でした。

駅前議会報告が終わったので、今朝は少し寝坊しました。朝のうちに事務所前の花鉢などを整理し、お昼前に登庁。議会事務局から情報提供を受けた後、大和川線推進室などと協議。

ところで、すっかり“時の人”(?)となった首相補佐官の磯崎陽輔参院議員は、以前、堺市職員として働いたことがあります。自治省(01年〜総務省)から派遣され、1998年4月〜2001年7月、財政局長を務めました。その折の仕事ぶりについて職員たちに聞いてみると、「強権的だった」という声がある一方、「厳しい指摘を受けたが勉強になった」との言う人もいて、評価が分かれます。ただ、具体的には、自著「分かりやすい公用文の書き方」に基づいて、徹底的に文書の書き直しを命じられたと語る職員もいるので、厳しい上司だったのでしょう。(当時私は桃大復職中)
なお、その「分かりやすい公用文の書き方」(改訂版)のページをめくると、序章に「私たち公務員が行う事務の仕事も、プロの仕事である。プロの仕事である以上、そこには職人芸があり、匠(たくみ)の世界がなければならない。そして匠の世界は、必ず形(かたち)というものがある。今の日本に一番欠けているのは、この形である」と、磯崎氏は述べています。

●ひたすら謝るのも…プロ政治家(匠)の芸か?
8月3日の参院特別委では、「軽率な発言により、法案審議に多大な迷惑をかけ、心からお詫びする」と語り、約30分間の質疑でも「お詫び」を7回繰り返して頭を下げました。しかし、言葉に厳しさを求める磯崎氏のこと、きっと確信をもって「法的安定性は関係ない」と言ったに違いありません。なのに、「発言を撤回する」との言葉は、事態の沈静化を図りたい安倍首相に因果を含められて従ったにすぎないと、私は思います。読売新聞(8月4日朝刊)が報じるところによれば、「与野党問わず批判が出ていた磯崎氏に対し、政府側が想定問答を作り、事前に練習するように求めていた」とのこと。「ひたすら頭を下げ、難を逃れる」…。プロ政治家として“匠の芸”を示したつもりなんでしょうか。
「沖縄2紙をつぶせ」との言論弾圧、さらに、安保関連法案に反対する学生団体を「自分中心、極端な利己的な考え」と非難した武藤衆院議員、傲慢な安倍首相の心中を語ったつもりの取り巻き議員たちによる放言は、きっと自分たちの首を絞めることになるはずです。