9月18日(金)   ほぼ一日晴れていました。気温は、朝18.2℃、正午に26.2℃とやや暑め。

●情報二制度(情報公開・個人情報保護)をめぐる総括質疑
今議会では、主に情報公開と個人情報保護をめぐる議論を行ってきました。大綱質疑で指摘した市民交流広場に関する懇話会での資料提供拒否、決算委文教分科会で議論した教育スポーツ振興事業団の個人情報流失、さらに健康福祉委員会で取り上げた総合医療センター医師のUSBメモリー紛失について、審議の概要などの説明を求めました。
また、かつて選管事務局に勤務した職員が全有権者の個人情報などを持ち帰り、自宅パソコンや外部サーバーにも保存して流出させた事件を追及。職員が不正に持ち出した個人情報の内容や、その行為が抵触する条例や規程、さらに責任者の対応などを質しました。

●市長は、「市民にご迷惑をかけたことをお詫びする」と…
最後に市長の見解を求めたところ、竹山市長は次のように答えました。「情報の公開は、市政に対する市民の信頼を深め、市民協働を推進し、公正で開かれた市政を推進するために不可欠だ。市が保有する情報は原則公開する。一方で、個人の尊厳の確保と基本的人権の尊重のため、個人に関する情報は最大限に保護されなければならない。今回の一連の事案は、情報公開及び個人情報保護に関する職員の意識が極めて希薄であることから起こった。本市全体の情報管理の不十分さも指摘されており、今回の件で市民の皆さんに多大なご迷惑をかけたことをお詫び申し上げるとともに、事態の全容解明を進めたい。また、制度の適正な運用を全職員に徹底したい。ITに関する技術は秒進分歩しており、一般の職員が入り込めないブラックボックス化している部分もあるが、日常管理の中でしっかりやることが管理監督者に求められる資質である。そういうことを、全職員、全管理職がわきまえるよう指導を徹底する」

■決算委員会の「討論」では、安保法案の強行採決に言及
総括質疑が終わった後の討論では、「今日(9月18日)は何の日か」と問いかけ、国会での安保法案審議が大詰めに来ていることをまず語りました。
昨日の参院特別委員会での奇策を用いた強行採決を批判。邦人輸送中の米艦船護衛とホルムズ海峡での機雷掃海で首相らの答弁が変わって、「立法事実」がなくなったことにも言及しました。今日、もし仮に可決に至ったとしても、若者はじめ多くの国民が個人意思で行動を起こし、民主主義を自覚し始めたこの事態はこれからの闘いになると強調。法の実施を困難にさせるだろうと指摘しました。
その後、改めて情報二制度に関連する諸施策の改善、避難者施策、政令市の65%が実施している前立腺がん検診(PSA検査)の実現と、がん検診の受診率向上などを求めて討論を締めくくりました。


▼総括質疑・討論ともにパワーポイントを使用。発言を聞いてくれている議員の視線の先に、映写スクリーンがあります。