9月2日(水)   明け方まで雨でした。日中は晴れて28.8℃。ムシムシする天候が続きます。

大綱質疑の2日目。トップバッターの私の質問は3項目ですが、時間の関係上、「プレミアム商品券」は短い議論になりました。

■市民力高めるか…「区民評議会」
まず最初のテーマは、竹山市長が選挙公約に掲げていた「区民評議会」。4月に設置した市長は、「都市内分権元年だ」と胸を張っています。その運営状況を検証するため、日ごろは本会議に出席しない区長との議論を試みました。ところが、議場には全区長の席が用意されていないので、堺、中、東、北の4区長に出席を求めました。
●各区のホームページを点検
「市民参画」を設置目的とする区民評議会については、市民の認知を高めることが何より大事です。そこで、各区のホームページを比較したところ、北区、東区、西区、美原区では、トップページを開くと一目で各種の情報を得られるように編集されています。しかし、堺区と南区の場合は項目だけ。読者に不親切なホームページは、改善すべきです。
●中区=「次回会議」の告知を2か月放置
中区のホームページは、「次回会議予定」へのリンク設定をしていました。試しに開いてみると、前回会議(6月30日)の記事に「終了しました」と書き加えてありました。もっとも、私が発言テーマを通告した8月27日に更新されていましたが、2か月もの放置は怠慢です。
●堺区=傍聴者が傾聴すべき発言
8月21日に開かれた堺区民評議会では、傍聴者が発言したようです。発言内容も記録されていて、確認すると、委員の議論を補完するような素晴らしい意見でした。しかし、傍聴者の発言は会議録には掲載されません。進行妨害を意図しない傍聴者の積極的な声なら、会議に反映できるような工夫があってもよいのではないかと、検討を求めました。
●東区=気楽に傍聴できる配慮
私が実際に見に行った東区民評議会では、傍聴するのに何の手続きも要りません。写真撮影も、係員に申し出たらすぐOKが出ました。入口付近に「傍聴に関する遵守事項」は掲げられていますが、誰でもが気安く傍聴できるような配慮が行き届いていると感じました。
●北区=傍聴席に机を用意、提供資料にインデックス
北区民評議会では、入場時に住所・氏名を書き、撮影は「許可願」の提出が必要でした。これは「傍聴内規」に基づく原則的な措置です。ただ、運用を厳格化せず、簡単に参加できる印象を与えることを考慮すべきでしょう。評議会開会日、区役所1階に案内表示も必要です。
もっとも、北区では、 第1回評議会での傍聴者の要望をすぐに受け入れ、第2回からは傍聴席に机を用意。配付資料にインデックスを付けるなど、親切で素早い対応が見られます。

■まだ続くお粗末な情報公開意識=「市民広場活用・運用懇話会」で資料不提供
次のテーマは、8月26日開催の「堺市市民広場の活用と運営に関する懇話会」。傍聴した市民の方から怒りのメールが届きました。委員に配布した資料を傍聴者に提供しなかったので抗議すると、担当職員が「個人情報が含まれる」と言い訳したとのこと。調べたら、当該資料には個人情報など皆無です。同様の事件が2014年1月にあって、2月の本会議で追及しています。その際、副市長は「これを機に、職員一同に周知徹底して役所を変える」と答弁。わずか1年半で忘れられています。

区民評議会の設置目的には「区民の積極的参画による市民力の向上を図る」とうたわれています。職員意識を変えないと、その目的も妨害されてしまいます。