9月30日(水)   気持ちのいい秋晴れが続きます。気温も23.3℃で、とても爽やかです。

8月25日から始まった堺市議会8月定例会が、昨日、閉会しました。閉会後の市長記者会見では、私が決算委員会や健康福祉委員会で指摘した個人情報の紛失・流失事件、小林よしか議員のチラシ疑惑についての質問があったようで、竹山市長は次のように答えています。
▼管理職に対して厳しい情報管理を徹底し、部下にも浸透させていく。そういったOJT以外に、外部の方の話をお聞きする研修にも力を入れていく。誤った個人情報の取り扱いには、厳しい処分があるということを職員や市民にもわかってもらうことが大事。
▼小林議員本人の説明責任が第一。議会運営委員会で、議長が一定の調査をし、結果を報告するのは本市条例に則った行為。私としても、監査結果を踏まえてしっかり対応していく。

●昨日の本会議で示した「議会基本条例」
ところで、昨日の本会議で緊急質問を申し出た際、私は議場でパネルを掲げ、私たちが2年前に制定した「堺市議会基本条例」のうち、次の各規定を示しました。
★議会の活動原則
第3条 議会は、(中略)次に掲げる原則に基づき活動するものとする。
(1)議会活動の公正性及び透明性を確保すること。
(3)議会活動について、市民に説明し、情報公開を行うこと。
★議員の役割及び活動原則
第4条 議員は、その役割を果たすため、次に掲げる原則に基づき活動するものとする。
(3)市民に対し、自らの議会活動について、わかりやすく説明すること。
★政務活動費
第30条 政務活動費は、議員の調査研究その他の活動に充当できるものとし、厳正に活用するものとする。また、その支出に関しては、使途を明らかにし、支出の透明性を確保するため、支出に関する証拠書類を公開し、活動成果の報告に努めるなど適正に取り扱うものとする。

●小林よしか議員も議会基本条例の提案者
この条例は、当時の全議員が提案者となり、全会一致で可決しました。もちろん、小林議員も提案者の一人です。なのに、テレビ報道で見る限り、自らの議会活動を市民にわかりやすく説明しようとする気持ちすらないようです。また、政務活動費の支出に関する疑惑を指摘されているのに、疑いを晴らす証拠書類を公開しようともしていません。こんな事態が起こりながら、堺市議会が何の対応もしないのは第3条の活動原則に違反します。そこで私は、議会の代表者であり、かつ政務活動費を含む議会事務の統理者である議長の見解を質そうとしたのです。
昨日の日記に書いたように、休憩中の議会運営委員会で、10月中旬までに議運を再開し、議長から調査結果の報告が行われることが決まったため、緊急質問を撤回しました。

●渕上猛議員の“つぶやき”をパクリ・・・
ところで、昨日の本会議を傍聴席やインターネット中継で見ておられた方々から、感想が寄せられています。「議長!緊急質問」と叫ぶ大きな声が議場に響き渡り、ネット中継でも聞こえたそうです。また、市長の再議権行使に関する質疑で、「維新議員がデマに等しい話まで持ち出して呆れた」とのご意見もありました。そして、そんな大阪維新の会議員たちの無責任な発言に対する厳しい批判を展開した私の討論に感心して下さった方も多いようです。そのさわりとも言える「松井知事の再議権行使が7回にも及ぶことを棚に上げた身勝手な主張だ」とのセリフは、実は、維新議員の発言中に隣席の渕上猛議員がつぶやいた言葉のパクリです。登壇前、渕上議員に「知事の再議は何回?」と確かめた上、使わせてもらいました。


▼関西テレビ(2015.9.2放送)の画面から