1月28日(土)   石綿研究会会場の東京工業大は、ノーベル賞受賞お祝いムードで一杯。

昨年、堺市議会の本会議や健康福祉委員会などで議論したアスベスト問題について報告してほしいとの依頼を受け、東京工業大学で開催される第5回石綿問題総合対策研究会に参加しました。研究会は、今朝から開かれているのですが、昨日のうちには上京できず、午後のセッションから参加することにして、朝の新幹線で東京へ。会場となっている東京工業大学を訪問するのは初めてのこと。最寄りの「大岡山駅」に降りるのも初体験です。ホームで道を尋ねたら、「駅前が正門」と教えられました。
ご承知のとおり、同大学の栄誉教授・大隅良典さんは、昨年のノーベル生理学・医学賞の受賞者です。正門や図書館棟、それに駅構内にも祝賀の看板などが掲げられていました。

石綿研究会の午後、最初のセッションは「イギリス調査報告」で、アスベスト対策が進む英国現地での調査活動について、村山武彦(東京工業大学・リスク管理論)さんの紹介によって、3人の方が次のような発表をしました。@英国の石綿規制の歴史と背景=外山尚紀(東京労働安全衛生センター、Aイギリスの建材調査の実態=小出信幸(建築物石綿含有建材調査者協会)、Bイギリスにおける既存石綿対策の現状=井部正行(ジャーナリスト)。
続くセッションは、2人の海外招待講師による講演です。@固体試料中のアスベスト固定のためのISO分析法SIO-22262の開発=エリック・チャットフィールド(ISOTC147/SC3WG1議長)、A石綿調査者制度−イギリスのアスベスト管理システム−=ローリー・ディビス(イギリス安全衛生庁安全衛生研究所)。なお、このセッションは同時通訳で聴きました。