12月17日(日)   ホテルの窓から雪が舞う光景が見えました。佐賀はとても寒い一日でした。

「岩尾幸代さんお別れの会」は、佐賀の古い町並みが残る地域に建つ旧古賀銀行の建物を生かしたイベントスペース「浪漫座」(佐賀市歴史民俗館)で、午前10時から開催されました。関係者のお話によると、岩尾さんはこの建物の保存運動にも尽力したのだそうです。

25年前の佐賀市民によるリコール運動は、6万数千人の有効署名を集め、住民投票の開催が決定されそうになって4人の汚職議員が辞職。大成功を収めました。リコール運動が始まる前に辞めていた2人と欠員1を合わせ、7議席の市議補選が行われることになり、リコール運動の仲間から誰かを立てようとの話し合いが続いていました。告示日まであと12日という切羽詰まった会合の席に、たまたま私が居合わせたのです。この日のことを岩尾さんは、「『その笑顔がよい!』という言葉で、私を追い詰めたのが長谷川さんでした」と後の文章(都市政治研究所ニュース・レター)に記しています。その記事などを紹介しながら、お別れの言葉を贈りました。

お別れの会には岩尾さんとの関係が深い約170人の方々が参加して、会場は超満員。タイからの留学生や、メキシコから嫁いできた女性が岩尾さんとの温もりのある関係を語るなど、岩尾さんの大きな人柄と、とても幅広い活動ぶりが偲ばれる集いでした。