12月4日(月)   5.7℃〜12.2℃。また、気温が下がりました。そして、午後からは雨です。

大綱質疑での私の登壇は、予測よりもほぼ1時間早まりました。前に立った6人の議員のほとんどが予告時間よりも実際の発言が短かったためです。

●3つの土砂崩落事故について議論
私が議論のテーマに選んだのは、今池水みらいセンターで発生した下水道破損事故、平井中学校の運動場陥没、台風21号・22号の雨に起因する南区での土砂崩れです。まず、各事案を所管する責任者の見解を求めたところ、上下水道局長、教育長、建設局長が答弁。それぞれ、市民へのお詫びと使用自粛協力へのお礼、生徒・保護者へのお詫びと情報提供に関する反省、被災者へのお見舞いと今後の安全体制づくりについて語りました。

●情報提供に関する課題などを指摘
次いで、各事案を通して、市民への情報提供に関する課題があることを指摘。下水道事故では自粛呼びかけの際に防災スピーカーを使わなかったこと、市教委ホームページの活用、土砂災害の危険性の周知などで改善を求めました。

●警戒区域外での土砂災害の注意喚起
土木部河川水路課からの報告によると、南区18箇所と中区1箇所で、農地や道路以外での土砂災害が発生。また、その状況をハザードマップに示した図面の提供も受けました。下の図はその一部ですが、この区域で発生した12箇所のうち10箇所は、土砂災害警戒区域の指定を受けていない所でした。しかも、赤丸の地点では、下写真のように建物が崖下に転落しています。

●「現場百遍」と言った市長に現地視察を要請
議場で示したこの写真は、地元の方からの依頼で現地を訪ねた私が撮影したもの。事故当時はお留守で、人的被害を免れたのはまさに僥倖です。付近には、他にも家屋の床下がえぐられるような斜面崩落も見られます。そこで、かねて「現場百遍」「現場に神宿る」の言葉さえ発した竹山市長に「ぜひ現場を見てほしい」と要請したところ、市長は「すでに南区の土砂災害は見ている」と答弁しました。

●「現場見た」は議論のすれ違い
発言時間がなくなったため議場での再確認はしなかったのですが、本会議が終わってから、「市長は、具体にいつ訪問したのか」と秘書課に問い合わせました。その結果、市長が「見た」と言ったのは、私が指摘した家屋被害のある場所ではないことが判明。そこで改めて、私自身が衝撃を受けた災害現場を訪ねるように市長に伝えてくれるよう、要請しました。答弁の最後に、「全庁的な横串をさして、しっかり災害対策をしたい」と語った市長の動静に注目したいと思います。