堺区榎元町の三叉路。大小路から市役所前を経て歩いて来て、ここで左にとると竹之内街道、右に進むと西高野街道です。両街道とも、大小路を出発してここまでは同じ道。少し手前には、西高野街道の十三里石が建っています。
今日、この場所に道標が復元されました。元の道標(写真右)は「明治三十八年四月」に「大阪府」が設置。車に当てられたりして損傷し、堺市立埋蔵文化財センターの庭に置かれています。その石に、復元された文字が刻まれているのが読み取れます。
新しい道標は、「平成二十九年三月堺市再建」の文字が加えられ、車の接触を防ぐために背丈は元のものよりも高く作製されています。
設置作業を見守っていた近所の男性(88歳)の話によると、「もうちょっと右」の位置だったとのことですが、現在の道路状況ではこの場所が安定しているようにも思えます。
なお、昨日書いた中区福田の道標修復の他にも、出発点の大小路に「西高野街道」の石碑が建ち、側に「案内板」が設けられることになっています。
四国遍路のお礼参りで高野山に向かう人たちが、この道標を頼りに歩く姿が見られるようになったら嬉しいのですが…。昨年5月、この道を歩きに来て下さった埼玉県のIさんご夫妻に、早速ご報告しなければなりません。