私が初当選の折、ラスベガスやグランドキャニオンを訪ねる議員の「米国視察」が計画されたので、市民仲間と共に反対運動を起こしました。運動は住民訴訟に発展し、汚職事件が発覚したこともあって、海外視察は中断しました。その後11年を経た1992年に視察再開の話が持ち上がり、市民の皆さんからも「ほんとうに必要で、市民も参加できるなら…」との意向が示されました。
全国にも例をみない「市民同行」の海外視察が実現。「開かれた行政に意義」(読売新聞)など、マスコミの注目も集めました。そして、このとき実施された米バークレー市などを訪ねる視察には、公募で選ばれた2人の市民が参加したほか、某紙の記者も取材のために同行しました。
余談ですが、その視察に参加した私は、バークレー市議会で開会前に市民の声を聴く制度を学び、堺市議会での実現をめざしたのです。そして、2012年に始まった議会報告会でやっと実を結ばせています。
実は、その折の参加市民のお一人Kさんや同行記者のSさんには、以後も折に触れてご意見を伺ったり、親しくしていただいてきました。このほど、それぞれの家族も伴って、数年ぶりの意見交換会が実現。場所は、S記者が赴任されている金沢市です。
久しぶりに訪問した金沢は、新幹線の開通後、東京方面からの観光客が一気に増えたそうで、どこも人で溢れていました。Sさんが準備して下さった居酒屋も評判の店らしく、予約していない人たちが行列して席が空くのを待っています。この店で3時間ほど意見を交わした後、Sさんが誘ってくれた二次会の会場は「西洋音楽酒家」。1960〜70年代のロックやフォークを聴きながら深更まで話が弾みました。