6月20日(火)   夜9時すぎ、総財委の採決を見届けて退庁する折に小雨。明日は雨です。

今日の健康福祉委員会では、NHKが6月12日に放送した「クローズアップ現代+」で取り上げた公営住宅におけるアスベスト建材をめぐる問題を議論しました。

堺市でも、市営の大浜高層住宅(写真)と塩穴団地、さらには泉北ニュータウンの府営団地や公社住宅でアスベストが使用されていて、大半の住宅で対策工事が行われています。

ところが、大浜高層住宅(計109戸)では、2010年に行った対策工事を11戸の居住者が拒否したそうです。その後、うち2戸で追加施工され、3戸が退去。残りの6戸はいまだに未対策のままです。

しかも、この住宅では、和室(2室)と台所という全居住部分の天井に「石綿吹き付けバーミキュライト」が施工されていました。未対策の6戸はもとより、1969年の建設時から対策を講じた2010年までの41年間の全居住者が、アスベスト被曝のリスクを負っています。

●まず必要なことは、情報公開の徹底、相談窓口、アスベスト検診
市当局の推計によると、大浜高層住宅には、これまで約180世帯、約400人が居住していたそうです。現在の居住者の多くは30〜40年間にわたって居住する高齢者。他方、子ども時代を過ごし、転出した人々もたくさんいるはずです。泉北の府営や公社住宅でも、居住者はアスベスト建材の下で暮らしていることを知らないようです。情報公開、相談窓口、検診などに関して問題提起しました。詳しい内容は、また明日の日記で紹介します。

●健康福祉委員会終了後、総務財政委員会を傍聴
健康福祉委員会は午後5時前に閉会となったのですが、維新の会提案の2議案を審議している総務財政委員会は9時ごろまで続きました。最初は控室の音声モニターで議論を聞いていたのですが、委員会室に足を運んで傍聴し、2議案の採決も見届けました。
結局、職員の政治行為制限条例は、公明党委員が動議を出して継続審査。維新委員はこれに反対しました。また、議員報酬削減条例には、ソレイユ堺、自民、公明、共産の各委員が反対討論し、否決となりました。
これら両議案について私は、最終本会議(6月26日)で討論するつもりです。