8月30日(水)   26.2℃〜32.1℃。熱帯夜でしたが、昼間の気温はやや落ち着いた感じ。

今日の健康福祉委員会で議論の俎上に乗せたのは、市長選向けに発行・配布された「維新プレス号外」です。「堺市の不満や不安/女性777人にお聞きしました!」と題して、市内各区の「女性の声」を掲載。そして、「堺市政にくわしい永藤英機氏にききました!」と、市長選予定候補の売り込みを図った印刷物です。

▼「子育て支援が、他と比べて劣っている」?
真っ先に紹介した「北区30代」の声について市当局に質したところ、むしろ「充実した先進的取り組みが厚労省からも評価されている」とのこと。

▼「保育園が少ない」(西区20代)もほんと?
堺市は、待機児童解消を最重要点施策に掲げ、毎年必要な受け入れ枠を拡大しており、実際の利用率は96.7%で20政令市中の7位です。

▼「健康保険料が高い」(西区50代)も誤解
国民健康保険料の所得割額や平等割額は大阪市よりも低いのです。それに、大阪市では国保会計の赤字が増えています。

●堺市政の実態をまるで知らない永藤氏
チラシには、永藤氏が「女性の声」に応えるコメントも掲載されています。でも、「がん検診に補助が出ていないのが大きな課題」と言うのですが、実際には検診費用の約9割を堺市が負担しています。
また、「総合医療センターで土日がん検診を実施する」との主張も、すでに市内各地の医療機関で実施されていることなど知らない様子です。
「がん検診の無償化」で自分を売り出したいようですが、竹山市長もすでにその実現をめざしています。

今日の議論では、他の記載事項もことごとく認識不足であることを指摘。このチラシは、市民が誤解している不安や不満を煽り立てる目的のようですが、はしなくも、永藤氏が堺市政の実態などまるで知らないことを露呈させているのです。

なお、決算委・健康福祉分科会での議論は、明日の日記で報告します。