9月3日(日)   22.1℃〜28.2℃。秋篠宮家の慶事をかき消すように核実験のニュースが…

先日の健康福祉委員会で、堺市長選のために大阪維新の会が発行する印刷物が、事実を根拠とせずに市民の不安や不満を煽っていることを指摘しました。昨日、我が家に届いた「維新プレス号外vol.2」も、まったく同じ編集方針で発行されたものなのでしょう。

●「堺市の水道料金は大阪市よりも月2000円も高い!!」
維新の堺市長が誕生したら、「水道料金が2000円下がる」…。そんな認識を市民に与えるのが目的のようです。はたして、維新市長なら実現できるのでしょうか。
そもそも両市の水道料金の差は、水道事業の構造の違いによるものです。大阪市は水源の淀川に近くて浄水コストが安いのに対し、堺市は大阪広域水道企業団から水を買っています。自ら浄水処理を行っている大阪市との間で浄水コストに差が生じるのは、府内自治体共通の課題なのです。
にもかかわらず、「どのようして実現するのか」を示さず、「安い方がよい」との市民心理に取り入る手法は、如何なものでしょうか。

ちなみに、この「維新プレス号外」の反対面には、私がブログの3月30日と3月31日で指摘した「増え続ける借金」のグラフをより誇張して掲載してもいます。

●かつて、橋下徹・大阪市長(当時)も「臨財債」の理解を求めていたのに…
堺市の「借金増グラフ」のうち、増えているのは臨時財政対策債(地方交付税の後払い)で、それ以外は横ばいか減少しており、堺市議会での維新の会議員の主張は破綻しました。
それに、橋下徹・大阪市長(当時)は、「大阪府の府債が増えているのは、臨時財政対策債というある意味国から押し付けられた借金分。この分を除けば、大阪府の府債は毎年確実に減っています。臨時財政対策債を加えれば、多くの道府県で道府県債は増えている。大阪市も昨年は増えた。これは臨時財政対策債、地方交付税制度の重大欠陥」とツイッターに書いています。

堺市長選で、なりふり構わず“インチキ性”の高いチラシをばらまく大阪維新の会ですが、自分たちの仲間の「政務活動費不正」には一言の言及もありません。反省はしないようです。