11月2日(金)   9.5℃〜18.7℃。午前中の来客時は、事務所で石油ストーブを使いました。

先日、市役所で催されたアスベスト講演会の折、聴講に来られていたDさんの姿を見かけました。新金岡団地にお住まいで、ずっと以前からご支援いただいている方です。わざわざ市役所まで足を運ばれた訳をお尋ねすると、「最近の体調から、アスベスト疾患が気になっている」とのこと。さらに伺うと、長年連れ添われ、10年ほど前に他界されたご夫君が断熱材を扱う工場に勤められていたそうです。講演会場で、当日の講師を務めた古川和子さんをお引き合わせし、短時間ですが対談。その後、古川さんから「ご主人の死因がどうしても気になる」との連絡があったので、今日、事務所でDさんから再度、話を聴く機会を設けました。

●舌を巻く、古川和子さんのねばり
今日、Dさんが持参された資料から、勤務先の工場が日本アスベスト(株)=現「ニチアス」と関係あることが判明。また、ご主人が体調を崩して受診したいくつかの医療機関も分かりしました。すでに廃業しているところもありますが、手がかりのある医療機関に電話して確認したところ、受診記録は残っているものの、カルテや画像データなどはすでに廃棄されていました。
ところが、それでも古川さんはあきらめません。「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」を立ち上げ、患者の掘り起こしや救済に当たってきた経験から、「ご主人が最後に治療を受けた大きな病院には法定年限を超えて医療情報が保管されている場合がある」とのこと。近日中にDさんと共に当該病院に赴いてカルテ開示を求めるべく、即座に手配されていました。
古川さんによると、Dさんが「主人は、会社に迷惑がかかるから自身の病因を追究することを避けていた」と話されたことに、「引っかかりを覚える」のだそうです。この鋭い感覚は、たくさんのアスベスト疾患患者や遺族と向き合ってきた古川さんならではのものでしょう。改めて、古川和子さんの粘りと、当事者に寄り添う活動スタイルに感服しました。

●午後も、市民相談に対応
午前中は古川さんとDさんの話し合いに立ち会いましたが、午後は視聴覚のダブル障がいがあるKさんが相談に来訪されたので応対。その後、一昨日、電話でゴミ収集に関するご相談があった南花田町のAさん宅を訪問し、現地の状況を確認させてもらいました。