毎日放送の午後の番組で、泉南アスベスト訴訟の原告団を取材した原一男監督のドキュメント映画を紹介していました。「ニッポン国VS泉南石綿村」。今日の放送だけでも、アスベスト被害による人々の苦しみが伝わってきます。
※「ニッポン国VS泉南石綿村」 http://docudocu.jp/ishiwata/
午後遅めに登庁して、27日に開催された「北部地域整備事務所アスベスト飛散の検証に関する懇話会」について報告を受けました。市民の関心は高く、傍聴者は13人もあったそうです。
一昨年6月、アスベストへの危機意識に欠けた堺市職員の仕事ぶりが、市民に大きな不安を与える事件を発生させました。懇話会も回を重ねており、隣接保育園の保護者の皆さんは、検証作業が長引けば長引くほど、さらに不安を高められているのではないでしょうか。ましてや、その現場を舞台にした今回の情報隠し事件。不安と怒りはいっそう大きくなっているはずです。
ところで、これまで一連の問題に対処してきた建築部の課長と主幹が、年度替わりの人事異動で現在の職から離れるとのこと。部長も定年退職です。重なる不祥事の原因の一つは、専門職員として培った仕事上の技量や基本認識がうまく伝承されていないからではないかと、私は思っています。後任の担当者にきちんと引き継ぎを行い、事態に対処することを求めました。