7月15日(月)   明け方まで雨は残りましたが朝には降り止み、気温は30.0℃真夏日に。

百舌鳥古市古墳群の世界遺産登録に伴い、連休に入って民間事業者によるヘリコプターの遊覧飛行が行われています。このことで、今朝、東上野芝町2丁にお住まいの方からメールが届きました。

「この三連休行われている古墳上空の遊覧飛行について、うるさくてたまりません。日頃は本当に静かな環境の中で暮らしているのに、朝から夕方までずーっとヘリコプターの音が鳴り響いています。
今回、世界遺産登録決定からわずかな期間で、どのような経緯で誰がこんなイベントを決めたのか知りたいです。あと、今後一切このような飛行をしないで頂きたい。議会でしっかり取り上げて欲しいです。
昨日は、驚くような低空を飛んでた機体もありました。あまりの爆音に思わず窓を開けて空を見たほどです。嘘やろ?と思うような高度を飛んでました。
乗客を喜ばせる為にしたのかもしれませんが、万一墜落したらどうするのですか? こんなに家だらけのところをひっきりなしにヘリコプターを飛ばすってどういうことですか? 3日限定でもその間に事故が起こらない保証はありません。
せっかくの三連休が台無しになってます。今朝も9時を過ぎた途端、爆音です。本当に迷惑です」

すぐ側まで行って見ても「形」の分からない古墳は、上空から眺めるのがいちばん。所要6分で5000円の遊覧飛行の人気は高いようです。

●調査30分の間にのべ11機が飛来…これでは悲鳴をあげる人も?
しかし、メールを下さった市民は、静かだった住宅地の上空に突然飛来し、一日中続く飛行音を苦痛に感じておられます。何よりも、その実態調査が必要だと感じました。
お住まいを確認すると、「イタスケ古墳の近く」とのこと。自転車で現地に赴き、同古墳南側に残る文化財保護運動のシンボルである崩落橋付近の路上で様子を窺いました。当初、1時間くらいかけようと覚悟していたのですが、現地に到着した午後2時50分〜3時20分、わずか30分間で「これは大変」と実感できました。

30分の間に、上空に視認できたヘリコプターは11機。平均すれば2分70秒に1機が飛来したことになります。短い間隔だと1分。2機が同時に姿を現したこともありました。
最接近した飛来時刻は、2:52/2:55/3:00/3:04(2機)/3:06/3:07/3:10/3:12/3:13/3:20。もっとも、飛来するコースは3つほどあったように思いますから、同じ機が旋回していたのかもしれません。また、もしかしたら取材など別目的の飛行があった可能性もあります。

いずれにせよ、飛行音は近づいたり遠ざかったりする機影の見えないときにも聞こえるので、ほぼ絶え間ない騒音が住宅地を襲っていることになります。仮に騒音規制に抵触しないとしても、静謐な住環境が破壊されていることは確かです。それにメールでご指摘があるように、飛行量が増えれば事故への不安も高まります。なにがしかの対策が必要だと認識して帰りました。

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