8月15日(木)   日中は断続的に小雨。夜になって強い雨が降っていますが、風は平穏です。

74回目の終戦記念日。疎開していた山のお寺の庭先から、空襲で焼ける街の夜空を眺めていた記憶がかすかに残っています。終戦後、当時住んでいた明石市の家に戻ると、数十メートル離れた場所までたくさんの家屋が焼け、我が家にも焼夷弾の部品が屋根を突き破って落ちていたという話を父母から聞きました。また、祖母は米軍戦闘機からの機銃掃射も体験したと話していました。いずれも5歳くらいの記憶でずいぶん曖昧ですが、鮮明に覚えているのは小学校入学後、何人かの同級生の父親が戦死していたことです。
食糧難で母や祖母が農家に買い出しに行っていたこと、駅前の闇市や、負傷した身体をさらして物乞いする白衣の傷痍軍人の姿など、戦争がもたらした人々の労苦を見ながら育ちました。戦争犯罪を裁く東京裁判のニュースから「東条英機」という名前も鮮烈に記憶しています。

まったくの余談ですが、先日「勤続30年議員」として市長からもらった感謝状に「英機」の名があり、ヒトラーを真似ながら日本国民を無謀な戦争の犠牲にした陸軍大将でもある首相のことを思い起こしました。(もちろん、永藤市長には何の責任もありません。)

ほんの僅かではあっても「戦争体験」をかすめた世代として、「平和」への思いをずっと抱き続けています。憲法9条は、だからこそ大切にしなければいけいないと、言い続けたいと思います。