8月23日(金)   未明からの雨が午後は一時降り止みましたが、夜になっても続いています。

今日、明日の2日間、自治体学会の堺大会が産業振興センターで開催されます。

今日午後の政策研究交流会議での白石太一郎さん(府立近つ飛鳥博物館名誉館長)の講演「百舌鳥古墳群の価値」に胸を躍らせられました。
4世紀の東アジア情勢の大きな変化(遊牧騎馬民族が中国の北半分に移動、高句麗の南下など)に、呪術的・宗教的な大和の王権が対応できなくなり、朝鮮半島との外交や公益を担当していた河内・和泉の勢力が実権を掌握した。百済の誘いで高句麗との戦に参戦した結果、様々な産業技術が渡来人によってもたらされた。巨大古墳が古市・百舌鳥と交互に造られた。などなど、興味深い話が続きます。そして、百舌鳥・古市古墳群は、日本の古代国家成立の歴史だけでなく、東アジアの歴史をひもとく上でも重要な価値を持っていると、白石さんは説明。

この講演に続いて、「歴史文化をいかしたまちづくり」と題するシンポジウム。自治体学会前理事長で神戸芸術大学教授の西村幸夫さんがコーディネーター、宇治市長、田辺市長、高松市長、堺市長がパネラーを務めました。なお、白石講演の前に永藤市長の「基調講演」があったのですが、これはシンポジウムでの各市長の最初の発言と同レベルのものだったようで、堺市長のシンポでの冒頭発言は省略されました。

●自治体学会研究セッション&情報交換会
午後4時15分からは6分野に分かれて、自治体学会の研究セッションを開催。私は「政策法務」のセッションに参加して、「行政不服申立てと苦情処理制度」(大阪経済法科大学・藤島光雄さん)、「行政リーガルドックの取組」(那須塩原市役所・蓮實憲太さん)、「自治基本条例における住民投票条項のあり方」(長野県立大学・野口暢子さん)の発表を聞きました。

また、午後6時から堺商工会議所に場所を移して「情報交換会」。
昨年参加した青森大会の際、基調講演では割烹着姿で県行政の宣伝に務めた三村申吾知事が、この情報交換会でも名エンターテナーぶりを発揮して参加者をもてなしました。しかし、今日の会場には主催市代表(永藤市長)の姿はなく、中野副市長が代理出席して挨拶。その副市長もすぐに姿を消しました。
政策研究会のシンポジウムでパネラーを務めた田辺市長の真砂光敏さん、それに来年の開催市代表としてわざわざ来堺された熊本市長の大西一史さんも出席されていたのに、いささか礼を失するのではないかと心配になりました。