2月1日(土)   今日の東京は13℃。昼間は暖かかったのですが、日が暮れると風と寒さが。

朝一番、毎年お招きを受けている私立幼稚園の生活発表会へ。今年は、開会時のご挨拶を終えてすぐ新大阪駅に向かい、石綿問題総合研究会が開催されている東京工業大学へ急ぎました。

会場に到着したら、第3セッションの最後、祖父江友孝さん(大阪大学大学院医学系研究科環境医学)の発表「尼崎の疫学研究」が終わり、質問が続いているさなかでした。

続いて始まった第4セッション「除去工事監視、完了検査最前線」は、北部地域整備事務所の煙突解体から始まった堺市での不祥事に関連するもので、間に合ってほっとしました。
このセッションでの報告は次のとおりです。@煙突における完了検査の提案=木村実牙男さん(一般社団法人環境浄化技術協会)、A完了検査(取り残し問題)=冨田知晴さん(アスカ技研梶j、Bアスベスト除去工事における第三者監視の最前線=三木俊和さん(潟AースアプレイザルGF)、Cドイツのアスベスト漏洩をさせない工夫=加藤千春さん(有限会社deconta)、D韓国における学校アスベスト対策=井部正之さん(ジャーナリスト)。

次の第5セッション「国内における法改正関係の動向」の発表は、@建築物の解体・改修等における石綿ばく露防止対策等検討会の中間とりまとめについて=高村亜紀子さん(厚生労働省労働基準局安全衛生部化学物質対策課)、A中央環境審議会大気・騒音振動部会石綿飛散防止小委員会での石綿飛散防止の在り方の検討について=秋山幸俊さん(環境省水・大気環境局大気環境課)。
いかにも「お役人さん」らしい発表テーマの長さにも驚きましたが、ドイツや韓国の対策を聴いた後では、日本の遅れが際立ちました。

この研究会の第1日目最後のプログラムは、「ポスターセッション」。堺市民の熊取絹代さんと古川和子さん(アスベスト疾患・患者と家族の会堺対策チーム)も、「石綿運搬に使用した麻袋再生事業による被害」を展示。お二人の説明に、たくさんの研究会参加者が次々と足を止めて聴き入っていました。