8月16日(日)   28.0℃〜36.5℃。先日ニセ点灯があった五山送り火、規模縮小で実施。

昨日、明石空襲や堺空襲について日記に書いた後、NHKスペシャル「忘れられた戦後補償」を見ました。
空襲などで身体や財産に被害を受けた民間人への補償は、戦後75年を経っても実現していません。原爆被爆者、シベリヤ抑留者、中国残留孤児などの例外を除き、多くの被害者が見捨てられたままです。苦しみながら実現運動を続けてきた被害者の中には、自ら命を断つ人もあったことが報じられていました。

欧米各国などでは、軍人・民間の隔てなく補償制度が確立されているのに、日本では軍人・軍属への補償が拡大する一方、政府も司法も民間人に対しては「受忍」を押しつけています。
最高裁も、「戦争損害は、他の種々の戦争損害と同様、多かれ少なかれ、国民のひとしく堪え忍ばなければならないやむを得ない犠牲だ」とした上、「憲法29条3項(私有財産への補償)の全く予想しないところで、同条項の適用の余地のない問題といわなけばならない」とし、被害国民の訴えを退けました。(1987年6月26日/名古屋空襲訴訟)

昨夜の放送では、元担当官僚が「日本国民のみんなが望んだ戦争だから」と語るシーンがあって、思わず「ウソをつけ!」とテレビに向かって叫んでしまいました。

ちなみに、日本の裁判所も立法措置による救済を促す判示をしており、国会の責任が問われるところです。