8月5日(水)   25.5℃〜33.5℃。今日は「猛暑日」かと覚悟を決めていましたが「真夏日」。

昨日の中百舌鳥駅前での議会報告の際、堺市観光部が設置した案内看板に懐かしいお名前があるのが目にとまりました。
石原正さん。自ら「鳥瞰図絵師」と称して各地の風景を「鳥の眼」になって描き続けられた美術家です。
知り合ったのは、私が桃山学院に在職中の1971年。昭和町キャンパスの一角に児童図書館「ももやまぶんこ」を開設した折、図書室の壁一面に子どもたちが喜ぶとても楽しい壁画を描いていただきました。
その頃から石原さんは、万博の絵図などの作品を発表され始めており、しばしばアトリエを訪ねて制作風景を拝見。ヘルマン・ボルマンが描いたニューヨーク鳥瞰図に刺激を受けたのが動機だというお話もよく伺いました。

1979年に市議初当選した私が1980年の市川房枝参院選で大阪事務所の責任者を務めた際は、いっしょに動き回って下さいました。実は、石原さんはその6年前の参院選から市川さんの政治活動に共鳴して、協力されていたのです。
そんなご縁で、我が家には石原さんの作品がたくさんあるのですが、この百舌鳥古墳復元絵図のことは知りませんでした。堺市立博物館の依頼作品とのこと。原画は博物館が所蔵しているそうで、機会があれば拝見したいものです。

なお、石原さんは2005年に68歳で逝去されています。その訃報に接したとき、一日の睡眠時間を削って制作に没頭されていた、熱い姿が思い浮かびました。