9月16日(水)   23.0℃〜29.0℃。今朝、近頃にしては早く目覚め、5時半から大泉緑地へ。

昨日の決算委員会総括質疑の後半で、8日に第2分科会で質した体罰問題で補足的議論をしました。
市教委が作成した『体罰根絶のために』と題するマニュアルは、発生時の対応として、加害教員が@児童生徒の治療、A校長への報告を行うなどの手順を定めています。
2007年に体罰問題を議論した折、同年以前5年間の29件を検証すると、教員自身から報告されていない事案が14件あることを指摘しました。そのためか、2013年度に発生した6件体罰では、すべて教員からの報告があってマニュアルの指示が守られました。

■2014〜2019年度に発生した体罰事件ではがどうだったか
今回の議論では、それ以後6年間に発生した23件について検証。下図のとおり加害教員が校長に報告したのは5件(22%)だけでした。およそ6割は保護者からの申し出で判明しています。また、同一教員が体罰を繰り返した事案も2件ありました。
さらに、マニュアルには、校長は「即刻、体罰発生の報告を、口頭で教育委員会に行う」と定めているのに、半年以上経ってから市教委に報告されるという甚だしい事例さえあったのです。

■2013年の教育長の決意は、組織的に継承されたか
2013年にもマニュアルが生かされていないことを指摘し、その際、当時の教育長が「体罰根絶を抽象論、建前論に終わらせない。教育委員会総体としての反省事項として教訓にしたい」と決意を述べています。
しかし、その言葉が組織的に継承されていないことは明らかです。私の重ねての指摘に対して、教育監が「8日の教育長の言葉を全校長に指示した。体罰根絶をめざし、学校の組織改革、意識改革のためにマニュアルを生かした対応を徹底できるよう、研修のあり方を考える」と答弁。「今度こそ」、と願うばかりです。

■決算委員会開催時にも、コロナ対策のため透明パネルを机上に設置
下の写真のように、決算委員会出席者の机上に透明パネルが設置されています。コロナ感染対策として、本会議場の議席間に設けたものを移設しました。
なお、多くの委員の皆さんが、窓側にあるスクリーンのパワーポイント映像に視線を向けてくれていることも分かります。

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