2月9日(水)   今日も昨日より少し暖かくなりました。このままを期待? 2.0℃〜10.5℃。

堺市は今日、市営七道並松住宅(堺区)に併設されている賃貸作業所で「レベル1の吹付アスベストが見つかった」と公表しました。当該施設は、住宅改良事業に際して従前権利者の営業補償のため、1979年に建築されたものです。3棟のうち1棟(4室)の屋根裏に施工されており、1室は天井がなくむき出し状態。「劣化も見られる」とのこと、健康被害が心配です。

●17年前の調査では「レベル1建材なし」
堺市は2005年にも市有建築物のアスベスト調査を行っているのですが、その折の記録では当該施設にレベル1のアスベスト建材使用はなかったことになっています。昨年、東雲公園予定地の建物や市立小学校4校で新たにアスベスト発見されたことから、対策推進本部会議ですべての市有建築物の再調査を行うことを決定。今回は、「建築物石綿建材調査者」の資格をもつ職員も同行調査して発見に至りました。調査対象は約4000棟。1月末までに840棟の再調査を済ませたそうですが先は長そうです。前回調査時は資格者の制度もなく、調査が不十分だったことが立証されました。今後も、さらに新たな発見がある可能性は大きいと思います。
なお、今回発見された現場は2016年に六価クロム汚染を指摘した並松公園に近く、写真はその折の現場調査の際に撮影したもので、一部加工しています。

●「お出かけ応援制度」の適用年齢引き上げ、2月定例会に再提案
さて、今日は午前中に議会運営委員会が開かれ、コロナ感染拡大に対応して2月定例会での発言時間を3分の2とすることなどが確認されました。初日本会議は14日(月)で、来年度予算案などが提案されます。
また、永藤市長は前議会で否決されたお出かけ応援制度の適用年齢引き上げを住民税非課税帯を除いて実施する議案を再提案するとのこと。先日の予算案説明の際、市税収入の増加が見込まれ、「基金」の枯渇も遠のいたことを財政当局が明らかにしました。見通しを誤った「財政危機宣言」や「危機脱却プラン」は根拠を失うことになったのです。にもかかわらず、議会が否決した制度改革にこだわる市長の感覚が問われることになるでしょう。

なお、今日の大阪府の新型コロナ新規感染者は、15264人(亡くなられた方34人)。堺市の新規感染者は1673人で、一昨日(1552人)の過去最多を更新。新型コロナ関連で亡くなられた方も一挙に増え、5人でした。また、日置荘中(東区)が新たに全校休業となります。

▼屋根裏石綿が見つかった建物(画像クリック→拡大)