関西空港から韓国・仁川空港に向かうアシアナ航空の便名は、「OZ111」。'11年11月11日に続く3つの「1」の縁に恵まれました。出発は定刻よりも少し遅れましたが、到着はほぼ予定時刻どおり。
空港で予約していた携帯電話のレンタル手続きを済ませ、15時30分発のリムジンバスに間に合いました。1時間に1本のバス便なので遅れると到着地が暗くなり不安でしたが、幸い、明るいうちにホテル(イビス・アンバサダー)にチッェクインできました。
空港から90分、最初の宿泊地は京畿道の水原(スウォン)市です。この地を訪問するのは初めてで、まったく現地の事情が分かりません。フロントで近辺の地図をもらうと、ホテルは市街地の中心部でした。早速、すぐ近くのデパートやスーパーマーケットを探検。デパートとスーパーの間の大通りの交差点は、アンダーパスの工事中で、同市ではいま、地下鉄工事も進められている様子です。
ともあれ、日本ではあまり出会わない巨大なスーパーの食料品売り場で、言葉が通じないまま、海鮮サラダ(割引料金でした)、キムパプ(韓国風海苔巻き)、チャルトック(豆、栗などが入った餅菓子)を購入。関空のコンビニで仕入れたおにぎりに添えて、今夜の夕食としました。なお、今日は見るだけにしたデパートの地下売り場には、回転寿司コーナーをはじめ、各種料理を味わえる店舗が並んでいました。
今日は、10月1日にオープンした「堺伝統産業会館」を訪ねてみました。刃物、線香、注染和晒、緞通、昆布、和菓子など、堺ゆかりの名産品を販売するショップは、堺土産を選ぶのにとても便利な施設です。
午後、少し遅めの登庁となりましたが、財政局、総務局などからの報告を聞きました。また、議会改革を検討している議会力向上会議の正副座長から要請があった、「議会基本条例」の前文と目的条項について、私の提案を提出しました。
●長谷川案=「議会基本条例・前文」
本市は、中世「堺」における市民自治の発祥を誇りとし、「自治都市・堺」の実現に努めてきました。本市議会においても、昭和58年、市民の直接請求に基づく「堺市議会議員及び市長の倫理に関する条例」(堺市政治倫理条例)を制定するなど、議会の改革と市民参加を試みてきました。
いま、さらなる地方分権の推進や住民主権の拡大によって地方自治の発展をめざす時代にあって、市議会の基本的権能を高め、より多くの市民の市政への参画を促すため、ここに議会基本条例を制定します。
●長谷川案=「議会基本条例・目的条項」
第1条 この条例は、堺市議会(以下「議会」という。)及び堺市議会議員(以下「議員」という。)の責務、活動の原則、組織、市長その他の執行機関(以下「市長等」という。)との関係、市民との関係等に関する基本的事項を定め、市民に開かれた議会の実現を図ることにより、市民の福祉の向上及び市政の発展に寄与することを目的とする。
■都合により、明日からしばらくブログの更新が遅れます。
午前中は事務所に来客。午後、某病院に入院中の方の相談を受けるため、出向きました。帰りに北区役所に立ち寄り、課題の進行状況をチェックしたのですが、取り組みが遅れています。
●府知事・大阪市長ダブル選挙へ・・・
さて明日は、大阪府知事選の告示日です。橋下徹さんが大阪市長の座を狙って仕掛けたダブル選挙が始まります。「統治機構を変える」「変えるために独裁が必要」と主張する橋下さんの語りは明瞭です。しかし、私は、市民は「統治」の対象ではなく、自らが政治にかかわる主人公であり、「独裁」ではなく、市民の政治へのかかわりを膨らませる仕組みづくりや市民意識の醸成こそが大切だと思っています。大阪維新の会に所属する議員ですら、「えっ!そんなこと聞いてへんかった…」と驚くような“思いつき政治”や“独裁”は、とても危険。有権者の多くが発信力の強烈さに魅せられて投票した、6年前の小泉選挙(小泉劇場)の轍を踏みたくないものです。
午前中に泉州水防事務組合の議会が開かれました。高石市選出の山敷めぐみ議員が、視察報告の積極的公表などについて発言。この議会がもっと活発な議論を行える場になることをめざしたいものです。
午後、堺病院事務局、健康部、財政部から、病院の独立行政法人化をめぐる説明を受け、続いて、市教委の教職員課や教務課と協議。市立図書館が市役所本館1階ロビーで開催していた「えほんのひろば」を見るのは、もう片付け始めている時刻になりました。
■山敷めぐみ議員 http://yamashikimegumi.com/aisatsu/
今日は臨時議会が開かれ、阪神高速の料金改定に同意する議案を可決。建設委員会では「反対」だった大阪維新の会が、「賛成」に態度を変えました。午前中に、法制部、総務部、人権部から報告を受け、交通部と協議。午後は、土木部と協議の後、来客を迎えました。
わざわざ訪ねて来てくださったのは、元・京都大学原子炉実験所助教授の海老澤徹さんと、プール学院大学短期大学部准教授の伊藤宏さん、それに、箕面市議の増田京子さんのほか堺市民の方3人です。いま、大阪府で受け入れ処理の検討が進んでいる、放射能汚染を伴う災害廃棄物(被災地のがれき)について、さまざまな情報をいただきました。
午前中、泉北ニュータウンでの所用を済ませ、母を見舞いました。そして、夕方また泉北ニュータウンへ向かい、昨日永眠された本松洋一元市議の通夜式にお参りさせてもらいました。
10時から金岡公園で開かれた「北区域交流まつり」には、たくさんの方々が参加されていました。各校区の模擬店では、「つきたてきなこ餅」「たこ焼き」「わた菓子」など人気メニューに長蛇の列。また、保育園児による「よっちょれソーラン」をはじめ、舞台での演目を楽しんでおられる方も大勢いました。ところが、11時ころから雨がパラパラしはじめ、関係者の方々は大変だったことでしょう。
2009年まで阪南市議を務めていた沢ナオミさんが、ご自身の議員生活を1冊の本にまとめられました。今日、送られてきたその本には、1995年、朝日新聞(大阪版)に載った私の執筆記事も紹介されています。
同年春の統一地方選挙を控え、「あらためて地方自治を問う」とのテーマで執筆依頼を受けたものです。毎週1回、計20回の連載のほか、府知事の立候補断念をめぐる「番外」も書きました。その2年前に堺市議を辞めた私は、94年から桃山学院に復職。仕事の傍らの執筆でした。
沢さんのことを書いたのは、連載の13回目。この年1月、阪神淡路大震災の被災地への救援活動にいち早く取り組んだ女性議員として、題材にさせてもらいました。沢さんは、1989年、当時の阪南町議会議員に初当選。同町では初めての女性議員でした。上梓された「女の風」には、「女の風が街をやさしく変える」との副題が添えられています。女性職員のお茶くみ廃止を皮切りに、数々の女性施策拡充を実現。また、議会改革、税と教育問題、障害者の市民権、介護保険制度、阪南市立病院、環境問題など、16年間の懸命な議員活動が、この本から伝わってきます。
ところで今日は、午前中、事務所で来客応接。午後から登庁して、市教委の総務部や学校教育部を訪問。調査依頼事項の進行状況などを確かめました。沢さんの著書には、「議員は、長くそのいすに座るものではない」とも書いてあるのですが・・・。
朝日新聞・関西スクエアが主催する「明日香村バスツアー」に参加しました。現地を案内してくださった西光慎治さんは、村教委文化財課の主任技師。今回訪ねた「牽牛子塚(けんごしづか)古墳」などの発掘調査を担当され、斉明天皇の陵墓であることをほぼ決定づける成果をあげた方です。発掘の際のエピソードを交えての説明は興味深く、牽牛子塚と越塚御門古墳、伝飛鳥板蓋宮跡、亀形造形物を見学後、奈良文化財研究所飛鳥資料館の展示も解説していただきました。
西光さんらの発掘調査により、牽牛子塚古墳は当時の天皇家に特有の八角形墳であることが判明。また、調査の際に偶然発見された「越塚御門古墳」は、大田皇女(おおたのひめ)の墓と見られ、日本書紀の記述に一致することから、考古学者のほとんどが牽牛子塚古墳を斉明天皇陵と確信したそうです。
ところが、別の古墳を斉明天皇陵としてきた宮内庁は考古学の成果を認めません。そのため、宮内庁が管理する陵墓のうち正しいと思われるのは、天武・持統、天智、応神、舒明の4陵だけ…とも言われています。(森浩一同大名誉教授)
午前中は、市民の方と法制部や行政管理課との話し合いに立ち会いました。条例や規則の不備に対する指摘は、行政側としても「ありがたい」と思うべきでしょう。午後は、先日来調査中の事件について追加調査。要求した資料は一応揃えていましたが、臆面もなく前言を翻す説明者の対応がさらに疑念を広げます。