今日の本会議では6人が大綱質疑を行いましたが、渕上猛志議員(ソレイユ堺)の議論は、なかなか聴き応えがありました。
下のグラフは同議員がスクリーンに示したもので、放課後児童対策事業の「利用者数」(棒)と「待機児童数」(折れ線)の推移です。「保育園落ちた」のブログで関心が高まった保育所の待機児は減ったものの、就学後の学童保育では200人近くの待機児童が3年にわたって続いていることを指摘。利用率(35%)が増加傾向にあることなどを踏まえ、待機児童解消に向けての取り組みを求めました。
また、ヘイトスピーチ規制法の成立に伴う堺市の施策も点検。市側が「当市においてはヘイトスピーチのデモ等の事象は把握していない」と答弁したことに対して、「堺市内に在住する外国人は1万2千人、うち韓朝鮮人5千人、さらに日本国籍は得たがその国にルーツを持つ人も大勢いる。デモ等がなかったとしても、そのことによって傷ついている人はたくさんいる」と指摘。「デモだけでなく、パネル掲示など許されない言動に厳しい対処をしてほしい」と主張しました。
3月の議会では、LGBTについて議論した森田晃一議員(共産党)の発言も、その新鮮さに注目しました。ちなみに、渕上議員は本会議場で私の右隣、森田議員は左隣に座っています。また、二人とも昨春の市議選で初当選を果たした折の年齢は38歳。私の初当選時とほぼ同じです。現代社会の問題と向き合う若い人たちのフレッシュな発言に、刺激を受けています。
▼グラフ=画像をクリックすると拡大します。
今朝は、9時30分から臨時の議会運営委員会が開かれ、高木佳保里議員から提出された議員辞職願の処理につい協議しました。その協議に基づいて、10時開会の本会議冒頭で辞職許可。議場で読み上げられた辞職理由は「一身上の都合」でしたが、すでに報道されているように、大阪維新の会公認で参院選大阪選挙区の二人目候補となるためです。
恐らく、2月に自民党を離党するときから約束されていた規定路線なのでしょう。橋下氏が代表の座を下り、今のところは表向きの政治活動をしなくなって、これまでの維新ファンの関心が遠ざかるなか、耳目を集めるための布石のひとつ。渡辺喜美氏、田中康夫氏など、なんとなく薄汚れた看板候補(?)に混じって、さて、思惑どおり議席を得られるのでしょうか。いずれにせよ、つい先日まで都構想反対の活動をしてきた人物が顔前に差し出されたニンジンに食らいつく…。「政治信念」や「道義」など無用の“お維”集団に、陰りが見えてきたような気がします。
※自民党大会・高木発言 https://www.youtube.com/watch?v=eQL-87SL_x8
ともあれ、今日の本会議は、池田克史議員(維新)の百条委員会の委員辞職も許可。新たに維新の別議員を選任してから、議案質疑に3人の議員(公明・ソレイユ・自民)が立ち、一般質問は維新・公明・ソレイユ・自民・共産と各会派代表が一巡して、午後6時43分に延会しました。
私の大綱質疑は、13日(月)の午前10時、「本市の道路行政と観光施策」をテーマに行います。
オランダ教育・社会事業研究家のリヒテルズ直子さんが京都で講演されたので、聴講させていただきました。リヒテルズさんには、2003年秋、自治体議員勉強会の欧州合宿の際にお世話になって以来、何かとご指導をいただいています。
※欧州合宿・オランダ http://www.gulf.or.jp/~syun-ei/hp_nikki/nikki_111.htm
http://www.gulf.or.jp/~syun-ei/hp_nikki/nikki_112.htm
今日は、公益社団法人京都市保育連盟の公開講座で、「グローバル時代を生きる子ども達を『地球市民』として育てる」と題して2時間のスピーチ。その後30分、参加者の質問に答えました。
リヒテルズさんは九州大学大学院で比較教育学や社会学を学んだ後、マレーシア、コスタリカ、ボリビアなどで活動。結婚後、1996年より夫君の母国オランダに住み、当地の教育や社会事情について発信を続けておられます。
今回も帰国前にメールを差し上げたら、「午後の講演前に時間がとれる」とのこと。午前中から3時間余り懇談の機会を得ました。私が「子どもと女性が輝く社会実現調査特別委員会」の委員長を務めることなどが話題になると、「子どもと女性をテーマとする地方議会の取り組みはすばらしい」と感心され、いくつかのアドバイスもいただきました。
なお、講演会場は京都市の子育て支援センター「こどもみらい館」。講演の前後に、「子育て図書館」など、館内の見学も試みました。
2年前の地方公務員法改正に伴う堺市の対応について市民の方の指摘があったので、午前中、その方を交えて人事部と協議しました。
また午後は、土木部北部地域整備事務所から、かねて依頼していたJR百舌鳥駅踏切付近の道路改良工事を「来週に行う」との連絡を受け、改めて現場を確認。現在の舗装は、以前、駅前議会報告の際に転倒された方があったため改善を求めたもので、その後、水たまりができるなどの問題が発生し、全面改修となりました。
事務所に戻ると、道路部と観光部の職員が来訪。大綱質疑への対応のため、自転車や徒歩で西高野街道を点検してくれたそうです。
朝、沖縄県議選のニュースで少し爽やかな気分になりました。翁長知事を支える共産、社民、沖縄社会大衆など、いわゆる「県政与党」が改選前より議席を増やし、引き続いて過半数を確保。米軍基地の辺野古移転を強行する安倍政権の手法への県民意思が改めて示された訳です。それに、米軍軍属による死体遺棄事件や米兵の飲酒運転などは、日米地位協定の抜本的改革を求める声も高まっています。
真栄里泰山さんからも、早速のメール通信が届きました。
「沖縄県議選挙(議席48議席)の結果は、もう伝わっているようですが、翁長県政与党が、社民6、共産6、社大3、諸派3、無所属9と、24議席から27議席で、3議席増加し、野党は、自民は15議席、公明は4、維新2と、21議席に減少し、中立系を含めると辺野古反対派は、31人と翁長県政への追い風となりました。政府の猛烈な現なま攻勢にもひるまず、沖縄の意思は一層明確になりました。安倍さん、菅さん、うちなぁーんちょおーうせーてーないびらんどうぉー!」
●沖縄県民の叫び
「沖縄タイムス」に掲載された表と数字が少し違うのは、選挙中に現職議員が死亡したり、無所属や自民の数え方が異なるためのようです。また、最後の沖縄ことばの意味を確かめたら、「安倍さん、菅さん、沖縄の人々をバカにしてはいけませんよ!」だと、弟の妻が教えてくれました。義妹は沖縄県出身。しかも、泰山さんと幼なじみで、小・中・高校も同級という奇遇です。
■午後に不愉快なニュース
さて、午後には、舛添東京都知事の数々の疑惑に対する弁護士の調査結果が発表されました。予想どおり「違法性はない」としながら、「宿泊費や飲食費113万円分、さらに美術品などを合わせて総計440万円(129件)の支出は不適切」と断定。舛添氏は「湯河原の別荘は売る」など理屈の通らない言い訳をした上、知事の座には居座るようです。「汗顔の至り」とのセリフも、「厚顔の至り」と聞こえます。
▼「沖縄タイムス」の表
昨日、西高野街道を再検証。堺区榎元町の十三里石には、「安政四年丁巳三月」の文字が刻まれており、1857年に建立されたと推定されます。中区関茶屋の十二里石、南区岩室の十一里石も同様で、159年前の石碑です。
また、草尾にあるお地蔵さんの背面には「享保17年」の文字がありました。里程石よりも古くて、1732年。それから284年間も野外に祀られた石仏としては状態がしっかりしています。「もしかしたら再建立?」、また「享保の大飢饉(同年)と関係あるか」など、中央図書館に電話してレファレンスを要請しました。
●堺市建設局の認識違い
西区福田の分かれ道に立つ石の道標は、旅人を迷わせます。右の道が西高野街道なのに、石碑には「左」の文字。よく見ると、「左」と別面の「右天野山」の彫り込みを埋めた形跡があります。
一昨日の協議の際に指摘したら、建設局の職員は「多分、地元地域で建立されたもの」と逃げていました。しかし、昨日確認すると、道標には「平成十年三月再建・堺市」とも刻まれています。
●天野街道を自転車で…
その道標から5q先に天野街道との分かれ道があって、天保十二年(1841年)の石標が立っています。堺市役所前から約23q。12時30分に発ち、調査しながら着いたのは2時15分でした。
左の西高野街道は300m先で「おわり坂」への下り口。そこまで行って戻り、天野街道を進むことにしました。この道は南区岩室や畑との境界で、陶器山にかかる所から自動車通行は禁止。大阪狭山市が道標などを整備しており、分かれ道から天野山金剛寺まで18q。山道の上り下りが多く、1時間を要しました。
帰りは、農道や住宅街を経て十里石(大阪狭山市)近くから西高野街道を堺へ。天野山から1時間45分で帰宅。堺市役所からの総走行距離は70q余りで、電動アシストが効果を発揮しました。
午前中、大泉学園の小中合同体育大会を見せてもらいました。7回目となって、1年生〜9年生の演技や競技にいろんな工夫が見られます。
午後は自転車に乗って、大綱質疑で取り上げる西高野街道の現場確認。目的を持って見ると新発見もあります。明日の日記で…。
午前中の議会運営委員会で、大綱質疑の発言順序などを協議。私の発言は13日(月)のトップと決まりました。議運終了後、人事部からヒアリング。また午後には、土木部、教育委員会と協議したほか、道路部・観光部とは作成中のパワーポイントを示して、大綱質疑の内容について意見を交わしました。
午前中に、一昨日ご相談を受けた件について担当部局から説明を受けました。また、午後からの本会議終了後、議案の詳細説明や報告に対応。その後、東区の相談現場を訪ね、現地で相談者と市の担当職員から事情を聞きました。
昨日ご紹介した真栄里泰山さんの詩の最終節にある「鳳凰木」は、マメ目ジャケツイバラ科ホウオウボク属の熱帯性落葉高木。沖縄では県内各地の公園や街路樹として見られ、デイゴやオオコチョウとならぶ沖縄の三大花のひとつだそうです。真栄里さんが送って下さった写真には、「真っ赤に燃える那覇市役所前の鳳凰木の花」と書き添えてありました。
今日は、朝からずっと事務所で仕事。昨夜ご相談があった2件のうち1件は電話で処理。また、もう1件については、明日午前中に関係職員から経過説明を受けることにしました。
また、少し早いのですが大綱質疑のパワーポイントスライド作成にも着手しました。とりあえず、仮のテーマを「本市の道路行政と観光施策」としています。…と書くと、明日は忙しくなるでしょうか。まだ、決定したわけではないのですが。