「森のようちえんどんぐり」で催された「たんぽっぽとしょかん」を見に行きました。保護者らが、「子育てをしているおかあさんがほっと一息つけて、小さなこどもたちが思いっきり遊べる場所をつくりたい」と願い、月2回、ボランティアで運営しています。
参加者はやはり堺市の方が多いようですが、中には奈良県香芝町から来られた方もありました。「美原おはなしスプーンの会」のメンバーによるおはなし会、枯れ枝と毛糸でのクリスマス飾り作りなど、皆さんとても楽しそうでした。
午前中、大泉校区の防災訓練に参加。煙体験訓練を受け、マンホールトイレの設置も見ました。参加者は255人だったそうです。
午後から、「議員活動報告」(新春号)の作成にかかりました。
昨日の日記には書き切れなかった「風りんりん」の子どもたちのことを思い起こしながら、撮ってきた300カットほどの写真を見直しました。いずれ、まとまったリポートを書くつもりです。
また夜は、1992年の米国視察以来、折に触れて懇談の機会を得ているメンバーで会食。数年ぶりだった前回(3月4日)は金沢に赴任中のS記者を訪ねたのですが、今夜は同記者の帰阪歓迎を口実に集いました。
そして今日は、「実際の保育現場を見てみたい」という不躾な願いも叶えて下さって、県が認証している「風りんりん」の活動現場に案内していただきました。
朝9時すぎ、鳥取駅の西方5qほどの特養駐車場の集合場所に到着。風りんりん主宰者の徳本敦子さん、同スタッフの河上啓子さんを紹介していただきました。その後、雷注意報が出ていることもあって、避難施設が整った「出合いの森」へ移動。
風りんりんには今年18人の園児(5歳5人・4歳3人・3歳6人・2歳4人)が在籍しているのですが、今日は16人が参加。駐車場から歩き始めると雨が降り出し、すぐにアラレになって、子どもたちは大喜びです。
ドーム型管理棟の軒先で朝の会をしていると雨が上がり、隣接する芝生広場で遊び始めました。1時間ほどして、園内にある森に向かい、途切れた道から急斜面の林にどんどん分け入ります。
これらの行動は、すべて子どもまかせ。付き添っているスタッフ(徳本さん、河上さんのほか1人)は、何の指図もしません。私が、子どもが脱ぎ捨てて雨に濡れている帽子を拾って軒下に移したり、森の入口の扉の操作を助けようとしたら、「子どもらが、自分で考えます」と注意を受けました。
大人は見守るだけ。その徹底した指導方針は、すぐに理解できました。午後2時過ぎまで、ずっと側で見させていただいていると、子どもたちが互いにいたわり、仲間で問題を解決するシーンを何度も目撃。たった1日でこんなに感動したのですから、毎日毎日の森のようちえんの活動がどれほど大きな教育力を発揮しているか、改めて考えさせられました。もっともっと見てみたい保育・幼児教育の現場です。
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先週金曜日に「森のようちえんどんぐり」の活動を見て、森のようちえんの公的な認証制度を設けている鳥取県の子育て支援施策を調査してみようと思いたちました。急なお願いを快く受け入れて下さった、同県子育て王国推進局子育て応援課を訪問。課長補佐の稲村潤一さん、保育・幼児教育担当係長の西村英士さんから、とても丁寧なご教示を受けました。
大綱質疑の最終日。今日も最初に登壇した維新議員が、「東日本大震災復興予算による交付金86億円で災害時の廃棄物処理能力を備えた清掃工場を新設すべきだった」という旨の主張をました。
しかし、あの交付金は、3か年事業として工事や契約内容を事業計画に示して申請し、大震災以前に採択されたもの。採択後の事業計画変更はできないはずです。
また、2003年には、「大震災のがれき処理を前提として交付されたのに、処理せずに受け取ったのはけしからん」と、竹山市長への非難が集中しました。そこで堺市は、「大規模災害被災地等支援基金」を創設し、その後の被災地支援活動に充当しています。
発言した維新議員の当選前のことですが、そんな事情をきちんと踏まえて論じるべきでしょう。
大綱質疑の2日目。トップに立った大阪維新の会・水ノ上議員は、市長選挙での共産党の自主的応援を攻撃するのに「ロシア革命」まで持ち出しました。これに対して、今日最後の質問に立った共産党・石本議員が「学校で習った歴史とまったく違う」と、独特の歴史認識をやんわり批判。そして、「意見は違っても、共通点を見いだしながら市民生活の向上に努めるべきではないか」と維新議員を諭しました。さすが、小学校の先生をしていた人らしい発言です。
●渕上議員の指摘に維新議員は反論できるか?
ところで、3番目に登壇した渕上猛志議員が質した水道料金問題は、市長選挙で維新の会が最大の売り文句にした「水道料金の値下げ」。
維新候補は、選挙公報や法定ビラだけでなく、選挙ポスターにまで「大幅値下げ!必ず実現します」と書き込みました。その上、大阪維新副代表の馬場衆院議員(日本維新の会幹事長)は、「大阪市の水、堺市に引っぱってくることができれば、それだけでも水道料金の大幅値下げ、現実のものになるんじゃないか」と街頭演説で叫んでいました。
渕上議員は、これらの宣伝にまったく現実性がないことを根拠を示して指摘。選挙公報に記載された「これまで現(竹山)市長のもとで8年間改善されなかった」が事実を歪曲したデマであることも証明しました。また、政策ビラの「大阪市ではやってます!橋下市長時代…に」の言い分についても、堺市と大阪市の料金改訂額をグラフにして比較し、堺市の値下げが使用水量の全般で行われたのに、大阪市では10立法メートルを超えれば実質的に値下げがないことを解明。平均20立法メートルとされる一般家庭には何の恩恵も与えていないことを明らかにしました。
昨日も今日も、大阪維新の会は大綱質疑で、竹山市長の選挙マニフェストを取り上げて攻撃しました。さて、水道料金をめぐる渕上議員の指摘に反論できるでしょうか。
▼下図=渕上議員提供
大綱質疑での私の登壇は、予測よりもほぼ1時間早まりました。前に立った6人の議員のほとんどが予告時間よりも実際の発言が短かったためです。
●3つの土砂崩落事故について議論
私が議論のテーマに選んだのは、今池水みらいセンターで発生した下水道破損事故、平井中学校の運動場陥没、台風21号・22号の雨に起因する南区での土砂崩れです。まず、各事案を所管する責任者の見解を求めたところ、上下水道局長、教育長、建設局長が答弁。それぞれ、市民へのお詫びと使用自粛協力へのお礼、生徒・保護者へのお詫びと情報提供に関する反省、被災者へのお見舞いと今後の安全体制づくりについて語りました。
●情報提供に関する課題などを指摘
次いで、各事案を通して、市民への情報提供に関する課題があることを指摘。下水道事故では自粛呼びかけの際に防災スピーカーを使わなかったこと、市教委ホームページの活用、土砂災害の危険性の周知などで改善を求めました。
●警戒区域外での土砂災害の注意喚起
土木部河川水路課からの報告によると、南区18箇所と中区1箇所で、農地や道路以外での土砂災害が発生。また、その状況をハザードマップに示した図面の提供も受けました。下の図はその一部ですが、この区域で発生した12箇所のうち10箇所は、土砂災害警戒区域の指定を受けていない所でした。しかも、赤丸の地点では、下写真のように建物が崖下に転落しています。
●「現場百遍」と言った市長に現地視察を要請
議場で示したこの写真は、地元の方からの依頼で現地を訪ねた私が撮影したもの。事故当時はお留守で、人的被害を免れたのはまさに僥倖です。付近には、他にも家屋の床下がえぐられるような斜面崩落も見られます。そこで、かねて「現場百遍」「現場に神宿る」の言葉さえ発した竹山市長に「ぜひ現場を見てほしい」と要請したところ、市長は「すでに南区の土砂災害は見ている」と答弁しました。
●「現場見た」は議論のすれ違い
発言時間がなくなったため議場での再確認はしなかったのですが、本会議が終わってから、「市長は、具体にいつ訪問したのか」と秘書課に問い合わせました。その結果、市長が「見た」と言ったのは、私が指摘した家屋被害のある場所ではないことが判明。そこで改めて、私自身が衝撃を受けた災害現場を訪ねるように市長に伝えてくれるよう、要請しました。答弁の最後に、「全庁的な横串をさして、しっかり災害対策をしたい」と語った市長の動静に注目したいと思います。
朝、町内一斉清掃に参加するため出かける寸前、堺市職員だった寺井紀夫さんの逝去を知らせる電話をいただきました。38年前、寺井さんは高校の先輩として、初当選した私の歓迎会を催してくださった方です。正午からのご葬儀に参列し、お別れさせていただきました。合掌。