今日の健康福祉委員会で市長への質問をエントリーした議員が3人だったので、私の質問時間は40分になりました。少し窮屈ですが、通告テーマの3つを詰め込んで議論。それぞれに、市長の見解を質しました。
●森のようちえん・どんぐり視察の感想
まず最初に取り上げたのは、前議会での要請に応えて市長が5月10日に視察に赴いた「森のようちえん・どんぐり」です。「感想は?」との問いに、竹山市長は「自然に囲まれ、子どもたちが跳ねる姿を見た。子どもが本来持っている五感のようなものを育てていく様子に感心。運営に携わる方や保護者の皆さんと話して、子どもが自然の中で育つのが一番いいのだと思った」答えました。
●児童虐待への対応について
続いて、日本中に悲しみを広げた児童虐待について議論。堺市でも過去に虐待事件があり、検証報告書が出ています。その指摘事項などを質した後、市長の見解を求めると、「今回の事例は非常に痛ましく、尊い命を落とした女の子に対する悲しみを禁じ得ない。他山の石として、行政間の連携はもとより、地域の皆さんと共に子どもを育てていくことを確認したい」との答弁がありました。
●ギャンブル依存症対策について
さて、国会では「カジノ法案」が強行採決され、成立が図られています。厚労省の調査に基づいてギャンブル依存症の疑いがある堺市民を推計すると約20,700人。アルコール依存症や薬物依存症に比べて対応が遅れていることを指摘しました。この件について市長は、「明るく健康な市民生活を送るため、ギャンブル依存症対策にしっかり取り組みたい。依存症の正しい知識を普及すると共に、医療機関や団体と連携して誰もが相談しやす環境作りをいっそう進めて行きたい」と答えています。
なお、その他の議論は明日の日記で報告します。
今日の文教委員会で自民党議員が堺高校の定通手当事件について質問するというので、朝から登庁して傍聴。何となく、「悪いのは、市教委と職員証を作らなかった2教員」と聞こえました。もしかしたら准校長の意向が働いたのでは?とも疑えますが、それほど反省できない人物なのでしょうか。
なお、議員の発言に明らかな事実誤認があったのに、市教委は正しませんでした。その方が好都合と考えているなら大間違い。改めて追及しなければなりません。
さて、明日は健康福祉委員会。私の発言は午後1時から始まる「市長への質問」の3番目です。@森のようちえん、A児童虐待事件、Bギャンブル依存症についての議論を予定しています。
阪神淡路大震災以来の強い地震です。堺市議議会では、市民人権委員会と産業環境委員会の開会を中止。ご心配をただきましたが、我が家だけなく堺市内で顕著な被害はありません。
健康福祉委員会での発言準備がはかどり、今日は、「議員活動報告」(79)の原稿作りに取りかかりました。駅前議会報告は、7月2日(月)の開始を目指しています。
昨日の衆議院内閣委員会で「カジノ法案」が強行採決されました。週明け19日の本会議採決を狙ってのことで、統一地方選に近づいての成立を嫌う公明党への配慮だそうです。
そんなこともあって、20日の健康福祉委員会では「ギャンブル依存症」についての議論を試みたいと思っています。
そこで、依存症からの回復に大きな役割を担っている自助グループについて理解を深めたくて、先日来、接触を試みていました。すると、今日午後、お一人のリーダーがわざわざ事務所まで来て下さって、2時間ほど懇談。いろいろ教えていただきました。
6月12日に行った大綱質疑の録画中継は、本来今朝9時ごろまでにアップされるはずでした。当日の会議が長かったので処理作業が遅れたようで、結局、午後2時すぎになりました。
※中継録画 http://www.kensakusystem.jp/sakai-vod/plenary/video/H30/H300612-3.html
他方、健康福祉委員会での発言準備と使用するパワーポイントの作成は、はかどっています。午後遅くから登庁して、関係部課との協議の際、まとまった部分を提供しました。これまで事前に見せることはあまりなかったので、担当者は戸惑ったかもしれませんが、議論を深めるための試みです。
ところで、今年はアナバルがよく咲いてくれました。雨を喜んでいるようですが、花は白から緑に変身しはじめました。他のアジサイも、そろそろ終期を迎えています。
3日間続いた大綱質疑の本会議が、昨日、終わりました。2日目の会議は終わったのは7時26分、3日目も7時2分までかかりました。本会議終了後、2日目は議運、3日目は各常任委員会が開かれたため、帰宅はさらに遅れました。
今日は、午前中はすこしゆっくり過ごし、午後から13日開会の健康福祉委員会での発言のためのパワーポイントの作成作業に。また、夕方、参考資情報を入手するため、健康福祉プラザ内にある「こころの健康センター」を訪ねました。
●余震つづく、定時制高校でのパワーハラスメント事件
さて、2日目の本会議で議論した「学校管理職によるパワーハラスメント事件」は、各方面に波紋を広げているようです。連日、各種の情報が寄せられており、引き続いての取り組みが必要かと思っています。
●北部地域整備事務所のアスベスト除去工事とアスベスト対策
なお、大綱質疑の2つめのテーマだったアスベスト除去工事の検証についての報告が遅れてしましました。
一般社団法人・石綿含有建材調査者協会(ASA)の中間報告で、除去工事によって「残っていない」と言っていた堺市の主張は崩れ、測定会社の指摘した「除去残し」が確認されました。
さらに、「煙突内側の横引き煙道取り合い部分」に「小片や小塊」が残っていたことは予期しなかった事態です。
もし、古川和子さんが公文書公開請求をしていなかったら、すべてが「撤去済み」とされていたし、その契機になった「報告書抜き取り」は重大な誤りでした。
ASAは、当該の除去工事の施工状況を「粗い工事」と評価していますから、除去業者の選定方法や完了検査のあり方も問われます。
建築都市局長は、「工事管理にかかわる完了検査の水準向上を図る」とした上で、「測定結果報告書に関する事務処理を反省している」と答弁。
また、危機管理監は「アスベスト除去の完了検査の重要性を再認識した」とし、「アスベスト対策全般に関わる市職員のスキルアップに取り組む」と答えました。
●「堺茶の湯まちづくり条例」をめぐる議論
ところで、市当局が8月議会への提案を予定している「堺茶の湯まちづくり条例」については、2日目に渕上猛志議員(ソレイユ堺)が、「精神はすばらしいが、人さまざまだ。条例で精神を押しつけるのは違和感を覚える」と指摘。「茶の湯を広げるには、継続的な施策展開が必要」とも主張しました。
3日目の最終バッターとなった水ノ上成彰議員(維新の会)も、「市長や職員が茶の湯に精通していないのに、市民や事業者にその精神を理解せよというのは、上から目線でおこがましい。違和感がある」と発言。
今議会では、自民党と共産党がこの条例案についての見解を示しませんでした。しかし、公明、ソレイユ、維新の各会派から「異論」が出た以上、市当局としては原案をそのまま押し通すことができなくなったはずです。私が、6月9日、10日の日記で示した見解にも、たくさんの方々から意見が寄せられています。
それにしても、私が一読して「ここは認められない!」と直感し、他の議員も同様に問題視するような条例案がどうして作成されたのでしょうか。市長選で公約した竹山市長の思い入れが強かったのかもしれませんが、市幹部や担当職員が妥当な進言をしなくなっていることが気がかりです。もし、3期目市政の弱点が現れ始めたのなら、直ちに修整してもらわなければなりません。
▼こころの健康センター
●朝日新聞(2018.6.13)が報道
昨日の大綱質疑で議論した堺高校准校長によるパワーハラスメント事件のことが、朝日新聞の朝刊で報じられています。毎日新聞や毎日放送でもニュースになっていますが、2人の先生が職員証の作成に応じなかったことが印象に残り、准校長によるパワーハラスメントが弱められています。もしかしたら、市教委がそんな説明をしたのでしょうか。
●作成が遅れた理由は?
朝日新聞の記事にあるように、1人の教員が職員証作成を拒んできたのは、「教育上の信念」です。定時制教員が職員証で管理される勤務時間は、12時45分〜21時15分。16時30分頃から生徒の登校が始まり、21時の授業終了後に生徒の相談に応じるのだそうです。クラブ活動や補修が終わるのは22時15分。
「定時制高校に通う生徒は様々な背景を抱えていて、教師が勤務時間に縛られたら十分な対応はできない」と、その先生は言います。
もう1人の先生は、作成の際の写真の取扱いを巡っての疑問などに管理職がきちんと答えないという事態が長く続いていました。
これらの事情に市教委が適切な対応しなかったため、職員証の作成が遅れていましたが、現在は両教員とも作成に応じています。
■同僚教員から寄せられたメール
今朝の記事を読まれたのでしょうか、同校の同僚教員と推察される方からのメールが届きました。
「その先生は、自分の自慢をしない人なので長谷川議員には言ってないと思いますが、彼は毎日、21時15分の終業後も残って、22時すぎまで、マネジメント系の生徒がパソコン検定を受けるための補習を、誰に指示されたわけでも命令されたわけでもなく、周りに吹聴するわけでもなく、黙々と続けています。参加生徒は2〜3人だったと思いますが、正月ごろには生徒が6〜7人になったので、(自腹で)『パソコンを1台買った』と言ってました」
▼朝日新聞(2018.6.13)画像クリニック→拡大
大綱質疑の2日目。トップバッターの共産党議員の発言が通告時間を25分オーバーしたため、私の出番は11時35分になりました。
通常だと12時に昼食休憩となるのですが、持ち時間をいっぱい使って私が質疑を終えたのは12時15分。議論が途中で切れないように、議長が配慮してくれたのでしょう。
さて、最初に取り上げたのは「学校管理職によるパワーハラスメント」で、市立堺高校のM准校長が、2人の教員に支給しなければならない「定時制通信教育手当」を、A先生は9か月、B先生は10か月も止めていたという事件です。
●定時制通信教育手当の不支給は違法行為
定通手当の支給は、「地方自治法第204条第2項」に定められいてます。また、「堺市立学校職員の教諭及び旅費に関する条例」は、「業務に従事した日1日について1500円を、翌月の給料支給日に支給する」と定めています。
ところが、M准校長は、准校長に就任した2017年4月に両教員の出退勤記録の決裁を拒否。A先生には翌年2月支給分(合計274,500円)まで、B先生には翌年3月支給分(合計241,500円)までが支給されませんでした。勤務実態があるのに支給しないのは条例違反です。今日の質疑で、市教委も「条例に抵触する」と認めました。
●厚労省の「パワーハラスメント」定義
6月8日の日記に記したように、厚労省は「職務上の地位や人間関係など職場の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」を「職場のパワーハラスメント」と定義しています。両教員の定通手当の支給を止めたM准校長の違法行為が該当することは、歴然としています。
ところが、市教委は私が質問通告した6月5日以降に示した「答弁予定原稿」では「明確なパワハラ行為があったとは言いがたい」として、パワーハラスメントの認識がなかったのです。しかし、この点についても、今日は「本事案はパワーハラスメントと言わざるをえない」と見解を改めました。
●妥当ではない…准校長への「職務上の措置」(文書訓告)
両先生は不支給に気づいてすぐ、准校長や市教委に「違法ではないか」かと伝えましたが、無視し続けられて私に相談。私が調査要請してからやっと動き出した市教委は、6月1日に准校長を「文書訓告」としたのです。
しかし、市教委が定めている「懲戒処分の基準」(規則)によれば、パワーハラスメントを繰り返した場合は「減給又は戒告」です。M准校長は、A先生に9か月(9回)、B先生に10か月(10回)、合わせて19回もハラスメントを繰り返しています。懲戒処分に当たらない「文書訓告」は妥当ではなく、改めて懲戒処分を科すべきだと主張しました。
●教育長が謝罪
そもそも、M准校長の行為は市教委も当初から知っていました。にもかかわらず、10か月も是正させなかったのです。いわば、市教委もパワーハラスメントの共犯です。
最後に見解を求めた教育長は、「教育行政への信頼を損ないかねないもの。お詫びする」と答えました。また、准校長への処分の再考については、「専門家の意見も聞いて対処する」と答弁しました。
なお、准校長が決裁拒否の理由とした両教員の「職員証」をめぐる議論と、アスベスト除去工事に関する質疑については、明日の日記で報告します。
大綱質疑の初日です。公明・共産両党議員の議案質疑の後、維新、公明、自民、ソレイユの順に、会派議員が一般質問。「堺茶の湯まちづくり条例」を取り上げた榎本議員(公明)は、やはり「茶の湯の精神」の押しつけに疑問を呈しました。「人の心は自由」と述べ、「公明党内でも議論百出だった」と明かしました。
さて、明日は私の出番です。「学校管理職のパワーハラスメント」について、厳しい議論を展開するつもりです。開始時間は11時過ぎになると予測されます。