少し気分に余裕ができたので、昨朝に続いて、数ヶ月ぶりに大泉緑地を歩きました。
戻って、メールを確認すると、昨日の日記でお願いした「堺茶の湯まちづくり条例」に関するご意見が早速届いています。掲示板に書き込んでくださっている方もあります。
また、改めて「おもてなし条例」を制定した佐賀県嬉野町のホームページを覗いてみました。「条例のねらい」として、「この条例は、おもてなしの心を強制するものではありません。私たちの日頃の暮らしの中で、条例の『基本理念』を心に留めて行動していきましょう、と呼びかけるものです。そうすることで、おもてなしの温かい心が市全体に広がり、何度も訪れたいまち、また、ずっと暮らし続けたいまちになることを期待してこの条例を制定しました」と記されています。
●制定背景は竹山市長の思い入れ?
堺茶の湯まちづくり条例の制定について、竹山市長が記者会見(5月16日)で語っています。
▼ご存じのように堺は、中世の時代に世界に開かれた貿易都市、そして自由・自治都市として繁栄いたしました。その中で、多くのすぐれた茶人が生まれ、中でも千利休はわび茶を大成し、茶の湯の文化に大きな足跡を残しました。また、堺の環濠都市遺跡からは、中世の時代の茶の湯に用いられる陶磁器などが広い範囲で見つかっております。広く茶の湯を楽しむ文化が庶民の間に根づいており、それが現在まで脈々と続いております。私は、お互いを敬い、思いやりの心を大切にする利休が重んじた茶の湯の精神を子どもたちへ、そしてさらに次世代へと大切に引き継いでいかなければならないと思っております。
▼そこで昨年の市長選で、茶の湯の精神を受け継ぎ、おもてなしの心を広げるための新たな条例をつくることをお示しいたしました。その後、三千家を初め茶の湯に携わるたくさんの方々からご意見をいただき、検討してまいったところでございます。
どうやら、市長選挙での公約実現が目的のようです。中世堺に生まれた茶人・千利休を私たちが誇りに思い、また、堺への来訪者に「もてなしの心」で接することは素晴らしいことです。
ただ、嬉野町では「もてなしの心を強制しない」と断っています。また、同町の条例制定の際には、当初ご当地の茶や酒、吉田焼を使っておもてなしを勧める条例が検討されたものの、市議会で「特定の産品にこだわると恩恵を受けられない人がいる」などの声が上がって、広い意味を持たせた「おもてなし条例」案が可決されたとも聞いています。
大綱質疑の通告書をみると、公明・榎本議員(11日)、ソレイユ・渕上議員(12日)、維新・水ノ上議員(13日)がこの条例についての質問を予定しています。注目したいと思います。
▼堺市立博物館蔵の利休像から
●「堺茶の湯まちづくり条例」…皆さんのご意見をお聞かせください!!
堺市は、「堺茶の湯まちづくり条例」の制定をめざし、次回8月定例会に提案する予定です。先般、文化観光局の職員が「条例案」なるものを持参して説明にきた際、一読して大きな抵抗感を覚えました。
※堺茶の湯まちづくり条例 http://www.gulf.or.jp/~syun-ei/hp_shiryo/cyanoyujyorei.html
▼「茶の湯の精神」を条例で定義?
「茶の湯の精神=互いを敬い、思いやりの心を持ち、ふれあいの時間及び空間を大切にする精神をいう」。私は茶道の心得など全くないので、その「精神」について語る資格はありません。また、多くの茶道家がこの規定内容に同意されるかもしれません。しかし、歴史的文化に関する「精神」を法令で定義づけるのは多分に違和感を覚えます。文化、とりわ「道」として極められる「茶の湯」に対しての行政の思い上がりだと、私には思えるのですが…。
▼「茶の湯の精神の理解」を市民に条例で義務づける?
「市民の役割=市民は、茶の湯の精神を理解し、もてなしの心を持って来訪者に接するとともに、ふれあいの時間を大切にするよう努めるものとする」。後段の規定内容には、まった異議ありません。だけど、市民に「茶の湯の精神」を理解することを義務づける前段の規定には、まったく反対です。努力規定とはいえ、「精神」を公権力から法令で押しつけられることなどまっぴらで、少々大げさに言えばファッショにもつながるのではないでしょうか。
●ほんとうに、「類似条例」はあるの?
担当職員から説明を受けた際、即座に上記の2点を指摘しました。まさかの抵抗だったのでしょう。職員は困惑した顔で「他市の類似条例を持ってきます」と一旦帰り、持参したのが「宇治茶の普及とおもてなしの心の醸成に関する条例」、「京都市清酒の普及の促進に関する条例」、「嬉野市おもてなし条例」でした。
「宇治茶」や「清酒」の条例は、宇治市や京都市が、それぞれ地場産業の普及を期して制定したものとして理解できます。また、嬉野市の条例は、同市の特産物や歴史環境を踏まえて、「おもてなしの心」を醸成しようとするもので、別段「精神」の押しつけはありません。これらの条例が、「茶の湯まちづくり条例」と類似しないことも、即座に指摘しました。
※宇治市条例 https://www.city.uji.kyoto.jp/0000013668.html
※京都市条例 http://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/page/0000150907.html
※嬉野市条例 http://www.city.ureshino.lg.jp/392/396/_23675.html
さて、皆さんはどのようのお考えでしょうか。ご意見をお待ちします。
12日の大綱質疑に向けて、連日、市教委の担当者と協議しています。昨日の日記に書いた「教委独特の体質」とは、世間の常識で判断せず、「学校を守る」(身内をかばう)という姿勢を優先させることが、その一つです。
「管理職のパワーハラスメント」が見過ごされて来たのは、それが原因だと思えます。事件への対応で数々犯しているミスも、厳しく指摘しなければ自覚できないようです。
今日、提出した大綱質疑用パワーポイントの一コマに、厚労省が掲げている「定義」を書き込みました。
今回は、これがメインテーマになりそうです。
▼画像クリック→拡大
建築物石綿含有建材調査者協会の「中間報告」が、今朝、届いたようです。午前中に転送を受けて内容を確認しました。以下は、その抜粋です。
▼煙突内側の横引き煙道取り合い部分に煙突用断熱材の小片や小塊が残存していた。採取し、JIS A1481-1及び4(偏光顕微鏡による定性及び定量分析法)で分析した。アモサイト(煙突に使われている。別称:茶石綿)57.8%の含有が確認された。
▼また煙突内部には筋状(縞状)に疑義物質が残っており、採取し定性定量分析を実施した。アモサイト8.49〜20.1%の含有が確認された。筋状の物質には粉状物質が表面に塗布されており、粉じん飛散防止剤の主成分である炭酸カルシウムであると思われる。粉状物質の内側には、わずかにアスベスト繊維(アモサイト)が目視で確認された。
▼横引き煙道の接続部の取り残し、筋状の取り残し等があることから、細部の施工状況は“粗い仕事”であると判断される。
なお午後遅く、昨日の学校管理職との面談で新たに浮上した問題点などをめぐって市教委と協議。これまで事件のたびに何度も体験した、教委独特の体質はまだ抜けていないようです。
北部地域整備事務所のアスベスト除去残しについて、一般社団法人・建築物石綿含有建材調査者協会が今日午前中に理事会を開いて内容を確定させ、堺市に報告が届くことになっていると聞いていたのですが、何かの事情で遅れているようです。
ところで、大綱質疑のもう一つのテーマ「学校管理職によるパワーハラスメント事件」に関して、市教委から報告を受けました。しかし、内容に納得できないことがあったため、当該の管理職と面談して直接確かめたところ、これまでの市教委の説明と異なることも判明。面談に立ち会っていた教職員人事部に再調査を求めました。
10時から議会運営委員会。大綱質疑での私の発言は、2日目で、12日(火)の2番手と決まりました。この日のトップは共産党の岡井議員で、発言時間は70分との通告がありましたから、時間通りに進行すると、私の出番は11時すぎになります。
なお、質問テーマは、「@学校管理職によるパワーハラスメント事件と市教委の対応について」、「A北部地域整備事務所アスベスト除去工事とアスベスト対策について」の2件を通告しました。
@は某校教員2人から相談を受けて調査を進めた結果、判明した事案です。また、Aは前議会で追及している測定結果報告書の改ざん事件で、削除した報告書に記載されていた「除去残し」の検証結果が注目されます。検証を依頼した一般社団法人・建築物石綿含有建材調査者協会からの報告は、明日、届く予定です。
提案議案が少なく、今日午後の本会議も短時間で終わりました。閉会後、消防局や建設局の議案について内容確認。近くの北部地域整備事務所の説明は事務所で聞きました。
さて、森友文書改ざん事件での財務省の処分が発表されました。安倍首相の「辞める」発言を契機に発生した国会冒涜と国民への背信。加計事件も併せ、大多数の国民が「きっと首相はウソを言っている」と思っています。それでも、政権が変わらないニッポンは、果たして民主主義の国なんでしょうか。政治に関わる一人として、しっかり訴えつづけなけれないけないと、心しています。
以前にご相談を受けた金岡公園の施設改善のことを確かめるため、早朝に現場へ。散歩やランニングのほか、ラジオ体操をしている人々も3〜4グループ見かけました。
午前中、地元自治会の町内一斉清掃に参加。さらに、ツルが伸び始めた琉球アサガオのネットを張りました。成長旺盛で管理が大変になるため、今年は少し小規模に作りましたが、さて…。
週明けの4日(月)本会議で議案が提案され、大綱質疑はその次の週になります。11日(月)、12日(火)、13日(水)のどの日に私が発言するかは、5日(火)の議会運営委員会で決まるのですが、取り上げるテーマの検討を始めました。
前議会で指摘した北部地域整備事務所のアスベスト除去工事での除去残しについては、調査を依頼した一般社団法人・建築物石綿含有建材調査者協会からの正式な結果報告が6日の同協会理事会で検討されるそうです。もっとも、万一、結果報告が遅れるようでも質さなければならないことがあります。このほか、もう1案件の議論を考えています。
昨日、議会運営委員会で訂正を求めたことに、大阪維新の会堺市議団が反応しました。
予想どうり、市議団ホームページで目立たないようにツイートしています。多分、堺市全域に新聞折り込みで配布したと思われる「誤情報」の訂正をこれで済ませるつもりでしょうか。今後の対応も見守りたいと思っています。
なお、昨日も指摘しましたが、「市長等の報酬」は「市長等の給料」の誤りです。しかし、間違いになど気を留めないないのがこの政党のやり方のようです。
▼訂正ツイート https://www.facebook.com/sakai.ishin/photos/a.566982640027717.1073741837.514892385236743/1798119450247357/?type=3