clock 2019. 12
2019.12.21
5.5℃〜11。5℃。曇りがちでしたが、時折、陽射しもあって、穏やかな日。

議運委員長が改正旅費条例の施行日を来年4月にしたいと固執した理由は、1月と2月に視察旅行を実施予定の委員会があり、すでに実施済みの視察旅行に参加した議員との不公平が生じるとのことでした。
しかし、総務財政委員会で提出した動議の趣旨説明では、このことに一言も触れません。さすがに、あまりにも「議員の身勝手」の論理では、他の会派の賛成を得られなかったのでしょう。

●条例とは無関係な「起点」論争
理由となったのは、11月26日に公明党と大阪維新の会が提出した集合・解散地点までの旅費計算の方法です。現行の計算方法では市役所を起点として、通常、堺東駅から集合場所までの運賃を支給。これは、大昔、議会専用のマイクバスがあって、駅や空港までの送迎を行っていた時代の名残です。

公明党が、自宅最寄り駅(バス停)と集合・解散地点の交通費支給に変えたいと提案。対抗する形で大阪維新の会が、市役所起点のままとして、自宅最寄り駅からの運賃が低額だったら、その額を支給するとの案を提出。

旅費の原則は「現実に必要とされた一切の旅行のために費用を弁償しうるもの」ですから、公明案に合理性があることは明白です。

●提案市長を裏切り、妨害する大阪維新の会
私の場合は、通常、自宅最寄りの「新金岡駅」を利用します。余分な税金支出を避けるため、2016年の熊本視察以来、同駅からの運賃を超える旅費の支給を断っています。このことを、維新議員は「長谷川一人だけの勝手な考え」と非難したのです。

もっとも、旅費計算の起点をどこにするかは「旅費条例」とは無関係なこと。ちなみに、市職員(市長らを含む)については、「旅費支給要綱」に「原則として出発地」と定められていて、自宅出発の場合はその「最寄り駅」です。

議員の出発地は慣行で「市役所」となっているのですが、もし新ルールを策定するとしても、市長が提案した改正条例案に影響は与えることはまったくありません。
また、ルール内容がまとまるまでは、現行の慣行で運用するしかないのです。

そんな当たり前のことを無視して、公明案・維新案が並立していることを盾に「議論を進化させるための継続審査」という理屈を組み立て、自民、維新、公明、堺創志会の談合が成立したのでしょう。
なお、11月26日の議運で私は、「旅費法詳解」という議会図書室所蔵の解説書に書かれた「旅費の原則」を紹介して、維新案に何の合理性もないことを指摘しています。

また、今回の市長提案は、市長、副市長、教育長、常勤監査委員の旅費の改正です。
それを準用する条例に基づく議員の旅費のために、市長ら特別職の改正を遅らせるのはまったくの筋違い。大阪維新の会の振る舞いは、永藤市長の行政姿勢を妨害しているとさえ言えます。

▼討論で使用したパワーポイント(画像クリック→拡大)

2019.12.20
中国企業と自民代議士。郵政不正と事務次官。また、腐敗政治の皮が…

最終本会議の討論の冒頭で、私は永藤市長に「折角、旅費条例の改正を提案されたのに、不合理な議会の事情で議決できなかった」と詫びました。予期しない発言だったのでしょう。当の市長は当惑顔でした。
●「本音」見える、大阪維新の会の長谷川批判
なお、私の後で一番最後に登壇した維新議員は、総務財政委員会での討論に引き続いて、「長谷川議員の勝手な行動」と名指しで批判。今日は、「議運委員長に従え」とまで言い出しました。その議運委員長こそ、ずっと「4月1日施行」に固執し、総財委で「継続審査」の動議を出した張本人です。
私は、維新創始者の橋下徹さんが知事や大阪市長の時代に行った旅費改革を堺でも実現すべきだと考え、3年前から宴会経費を含む実費以外の旅費の受け取りを拒否し、改革を提案してきました。彼らは、これを「勝手な行動」と批判するのです。
もしかしたら、私の提案に耳を貸さず、他の議員と一緒に「公費宴会」を謳歌してきた維新議員たちにとって、永藤市長の旅費条例改正の提案は、少しでも先送りしたい「迷惑な」ものだったのかもしれません。

●本当は「勝手な行動」を繰り返す、長谷川俊英の改革手法
もっとも、維新議員の批判で気づかされたのですが、初当選以来の私の議員活動は、どっぷり議員特権に浸っている議員からすれば、しばしば「勝手な行動」であったに違いありません。
▼初当選から3年目、汚職で有罪判決を受けても議会に居座る議員に市民が怒りました。議会は辞職勧告決議を否決。私は市民の皆さんと共に「政治倫理条例」の直接請求に取り組み、最初は賛成者一人(私)だけだった議会を変え、日本初の条例が誕生しました。
▼また、議員報酬の任期中お手盛りアップに反対。増額分の受け取りを拒否。衆院選出馬のために議員を辞めた折、供託されていた受取拒否分に供託利子を合わせ、約285万円を堺市の金庫に戻しました。このこともあって、堺市議の報酬は1973年以来据え置きです。
▼いったん旧職場に戻り、カムバックを果たした2003年には、「出席費用弁償」を受取拒否。たった数分の会議でも1日1万円の「日当」が支給される制度を改めました。
なお、3年前から行っている出張旅費の受取拒否を含め、これまでに私が受領しなかった公費の総額は「約1,345万円」になります。
今日の討論では、維新の会からの批判を逆手にとって、これらの事例を披露。「勝手な行動」こそ、市民の理解や応援を得たことを示しました。「議会の常識は、世間の非常識」。「身を切る改革」を標榜する維新議員たちも、結局、旧来の議員と変わることはないのです。
※続きは、また明日の日記で・・・。

▼今日、納品された「議員活動報告・新春号」(画像クリック→拡大)

2019.12.19
5.0℃〜11.5℃で冬型の気候。午前中は晴れましたが、午後は曇り空。

16日の健康福祉委員会で、堺市が市立児童自立支援施設を設置するために確保した用地に、府立修徳学院の分院を誘致してはどうかと私が提案したことに、各方面の注目が集まっています。
下の図は、健福委で使用したパワーポイントスライドですが、写真の予定地は整備計画にかかる寸前でした。用地取得、地元住民の理解など、担当職員が苦労して準備した貴重な財産といえます。
また、堺市児童の当該施設への入所状況をみると、府外の施設に及びます。委託先の府立施設に入所余地がなかったり、「共犯」などの事情で対象児童を同じ施設に入所させられない事情があるからだそうです。
これまで、大阪府の橋下知事や松井知事は、府立施設の敷地内での拡大に否定的で、そのため堺市立施設の整備を促してきたのです。
永藤市長と吉村知事の間で、府への委託継続が決まったようですが、ならば、堺市の予定地に府立の分院をつくることで、様々な課題が克服できるというのが、私の提案です。

さて、今日は明日の本会議での討論準備に打ち込みました。おそらく、10時40分頃の登壇になるのではないかと見込まれます。

▼画像クリック→拡大

2019.12.18
昨日からの断続的な雨が午前中まで続きました。お陰で、朝でも13.5℃。

最終本会議の議事運営を協議する議会運営委員会。総務財政委員会で旅費条例改正の継続審査が可決されこともあってか、「常任委員会付託案件」について自民党を除く全会派が討論を通告。その順序を決めるくじ引きの結果、私はトップバッターと決まりました。続いて、堺創志会(渕上議員)、共産党(森田議員)、大阪維新の会(池田議員)の順。公明党はその後、取りやめの通告をしたようです。

2019.12.17
久しぶりに朝から雨。夜まで一日中、断続的。10.5℃〜15.0℃でした。

昨日の健康福祉委員会や総務財政委員会の議論を踏まえて、「議員活動報告」の記事を手直し。そして校了しました。発送作業は、23日(月)〜24日(水)に予定しています。また、それ以前に準備作業がありますので、お時間があればお手を貸してください。

今日は、午後遅くに登庁して、最終本会議(20日)の討論資料などを集めました。本当は、討論する機会のない「平和」な本会議で、今年を締めくくりたいと思っていたのですが。

2019.12.16
自民・維新の会・公明・堺創志会が「旅費条例改正」を継続審査に!

健康福祉委員会の報告をする前に、今日、同時開催されていた総務財政委員会で、「旅費条例」の改正議案の「継続審査」が決まったことをお伝えしなければなりません。「今議会で採決しない」との動議を提出したのは、自民党の西村昭三議員。これに、大阪維新の会の池田克史・伊豆丸精二、公明党の吉川敏文・小野伸二、堺創志会の西哲史の各議員が同調しました。
もともと、西村議員は改正案の「来年4月1日施行」を執拗に主張。議会側の意向の市長への回答を自己の主張でまとめようとしました。これに対して私が、「議員の身勝手で、不合理な旅費改正を先送りするのは市民理解を得られない」と強く反対。議会内がまとまらないまま、市長は改正案(議決されれば12月25日施行予定)を提出しました。

●まことに恥ずかしい、「役得放棄」の先延ばし
今日の各会派の対応から推察すると、共産党を除く4会派で「継続審査」の謀議が整っていたのでしょう。市長提案の際、「継続審査で西村意見を通す」という可能性を疑わなかったわけではありません。でも、そこまで破廉恥な振る舞いで「既得権益」を守ることをするとは思えず、疑念を打ち消していました。でも、その恥ずべき行為を彼らは実行しました。
とはいえ、きっと次の議会での採決は免れないと、私は思っています。わずか3か月でも「役得放棄」を先延ばしする、さもしい議員心理に同僚として恥ずかしくなります。

■健康福祉委員会では、児童自立支援施設の議論に力点
さて、そんな悪計が進行していた隣室で開会された健康福祉委員会で、私は初めて取り組む「児童自立支援施設」に力点を置いて議論しました。なお、午前中に質問に立った議員の発言が短めだったため、本来、市長質問の残り時間を使うはずだった一般質問を先にやらざるを得なくなりました。もっとも、それは10分ほどで終了し、メインの議論は「市長への質問」でした。

●橋下・松井知事の見解と維新市議団主張の変遷
児童自立支援施設は都道府県と政令市に設置義務があり、堺市も政令市移行時の府との協議でその旨の確認をしていました。その後、橋下・松井両知事が堺市の設置を促し、方向を示さなければ府立施設への委託を打ち切るとの強硬姿勢を示しました。
ところが、大阪維新の会の堺市議たちは、当初、堺市での設置を求めながら、途中で「二重行政」だと批判。その後はまた、建設用地の購入には賛成するなど迷走してきました。

6月の市長選挙では「35億円のハコモノ」と旧市政批判の争点にして、当選した永藤市長が「整備中断」を表明。現在、府立施設の修徳学院(柏原市)に宿舎を増設して委託することを交渉中です。
新市長による方針変更は、堺市が設置した場合の「メリット」と説明してきた諸事項を「デメリット」に変えるのではないかと追及。
また、せっかく苦労して確保した建設用地は堺市にとって貴重な財産です。仮に府への委託とするとしても、同一施設内の施設入所が困難な場合なども考慮して、当該用地を提供して府立施設の分院誘致を検討してはどうかと提案しました。

▼総務財政委員会で「継続審査」を決めた議員たち

2019.12.15
8.0℃〜12.0℃。ほぼ事務所にこもりきりで、外の気温変化は不明です。

朝からずっと、諸資料を精査しながらパワーポイントのスライドを作成。最近は、この作業を通して質問を組み立てています。夜になって、何とか完成しました。

明日の健康福祉委員会での発言機会は3回あって、最初は午後1時から始まる市長への質問の4番目(30分)、次に市長退出後の質問、最後に陳情審査(2人目)です。なお、それぞれの発言機会は飛び飛びになるので、傍聴してくださる方には申し訳ありません。

2019.12.14
5.0℃〜14.5℃。ドウダンツツジが紅葉。ヤマボウシは葉が散りました。

ひたすら、健康福祉委員会の発言準備。今日も、関連する資料を持って来訪して下さる方がありました。皆さんのご期待に応えられる議論ができるでしょうか。

2019.12.13
3.0℃〜12.5℃。朝の冷え込みが厳しくなってきました。年末まで僅か。

午前中は所用で大阪市内に出向き、午後から事務所で健康福祉委員会の発言準備。委員会の発言は通告制ではないのですが、「市長への質問」の時間配分などが必要なため、「児童福祉に関すること」「障害者福祉に関すること」の2項目を通告しました。このため、関係部課からの問い合わせがあり、また、必要な資料請求もしました。

さらに、昨日の日記を読んで情報提供のために訪ねて下さった市民の方もあって、まだまだ議論の展開をまとめる段階に至っていません。

なお、16日の「市長への質問」は午後1時からで、私の前に3人の議員が質問する予定ですから、答弁を含めての持ち時間は30分しかありません。この点でも相当の工夫が必要です。

●永藤市長が維新議員の「市教委への指示」発言を否定?
ところで、12月9日の日記に大阪維新の会の議員が本会議で「市長が市教委に指示した」と発言したことを紹介し、「果たして市長に指示権限があるのか」と疑問を呈しました。
今日の文教委員会で渕上猛志議員が質問したところ、永藤市長は維新議員の見解を否定したそうです。議論の様子は、渕上議員が自身のブログで報告しています。

※渕上議員ブログ
https://fuchigami.info/%e8%ba%ab%e5%86%85%e3%81%ae%e8%ad%b0%e5%93%a1%e3%81%ae%e8%a6%8b%e8%a7%a3%e3%82%92%e6%98%8e%e7%a2%ba%e3%81%ab%e5%90%a6%e5%ae%9a%e3%81%97%e3%81%9f%e6%b0%b8%e8%97%a4%e5%b8%82%e9%95%b7/

2019.12.12
8.0℃〜14.5℃。児童自立支援センター用地に入り、草の実がいっぱい。

12月16日(月)の健康福祉委員会では、永藤市長が就任後に「整備中断」を表明した児童自立支援施設についての議論を予定しています。このため、建設予定地として購入した南区の土地を見てきました。

中断をめぐっては、大阪弁護士会が会長声明を発表するなど注目が集まっています。

※会長声明 https://www.osakaben.or.jp/speak/view.php?id=214

とはいえ、これまで一度も取り上げたことのないテーマなので大急ぎで参考資料を閲覧。関係部局からのヒアリングもしていますが、こんな一夜漬けのような準備で通用する課題なのか。いささか、心苦しさと不安も感じています。

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