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《2010.12.10》

大綱質疑本会議の最終日。私の登壇は、結局午後3時46分になりました。今日の質疑の中心テーマは、「不育症」と美原区の「狼谷池」。12月1日と同様にパワーポイントを使っての議論は効果的で、両テーマともに狙いどおりの答弁を引き出すことができました。

※12月9日以前の日記は、前ページに掲載

12月10日(金)全国的にまた寒くなったようで、「鹿児島で初氷」のニュースも…

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■不育症→助成の検討を約束
私が「不育症」のことを知ったのは、ある市民(男性)から11月25日にいただいたメールです。
「嫁さんは今妊娠24週で、不育症治療しながら第二子誕生に向けて頑張っています。不育症治療の助成を求める声はたくさんあります。日本で唯一岡山の真庭市では助成があるようです。堺市でもどうにかなりませんか」
堺市の状況を調べてみると、昨年6月以来、共産党議員が本会議で2回質問しています。ところが市の答弁は、3度目となる今議会でも「国の動向を見守る」の繰り返し。「情報提供している」とも答えているので確認したら、真っ赤なウソでした。

12月3日、美原区の農業用ため池「狼谷池」で、水位が上がって法面が浸食されているとのご相談を受けました。住民からの通報で、11月1日に堺市農政部の職員が現場を確認。ところが、対処はおろか上司への報告も1ヶ月の間、放置したままでした。3日当日の私の指摘でやっと動きはじめるというお粗末さ。市長も、「組織のたががはずれている」と認めました。そして、産業振興局長から、「危険も伴っており、堺市が協議調整の役割を果たす」という旨の答弁がありました。

■狼谷池の法面浸食事件→堺市が調整へ

●岡山県真庭市の職員たちの「市民目線」(▲真庭市の啓発&助成制度PRチラシ)
11月29日のNHK「あさイチ」でも紹介されていた真庭市には、電話取材を試みました。子育て健康推進課の大熊江美子さん(総括参事・保健師)が丁寧に応じて下さり、経過をまとめた文書もファックスで送られてきました。そして昨日、刷り上がったばかりのチラシも郵送して下さったのです。真庭市では、市民から相談を受けた職員が、精神的・金銭的負担に悩む該当者への支援の必要を痛感。チームをつくって検討し、その提案から助成制度が生まれました。
●不育症に関するPRと助成制度の検討を提案
今日の質疑では、真庭市の職員の皆さんの対応ぶりを紹介。他方、堺市当局のこれまでの答弁のいい加減さを突きながら、不育症の認知度を高めるためのPR実施を提案しました。そして、竹山市長が一昨日、「胎児期から青少年期に至るまで、子どもの各成長段階に応じた切れ目のない支援を行う」と発言したことをとらえ、「助成制度を検討すべきだ」と迫ったのです。
●明快だった竹山市長の答弁…「助成制度のありようを検討する」
私の提案に対する市長の答弁は、「多くの方がどういう悩みを持っているか再検討する。堺市の保健所はがんばっているが不育症については欠落していた。真庭市の事例を参考にし、大阪府とも連絡をとりながら、助成制度のありようを検討していきたい」と、実に明快でした。